2026年秋、今季初カワハギで肝和え
カワハギは肝和えがいちばん好きだ
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10月16日、神奈川県小田原市、小田原魚市場の活魚槽に泳いでいるカワハギを見て、そろそろ「今季初カワハギ」といきたいものだ、と思ってしまった。
数を数えて、そんなに高くないと踏んで、いつも競り落としてもらっている『さんの水産』に1尾お願いする。
と、すぐ後に、青木太一さん(小田原 すし処 海攻・Carry on)が水槽の中を指差して、「カワハギいりますか?」と、一枚分けてくれた。
活けのカワハギは値が右肩上がりである。
買うときは清水の舞台から飛び降りる、といった感じになる。
まことに、まことにかたじけない。
『さんの水産』さんにはごめんなさい、だ。
カワハギは海水温の高い時季には浅場にいて、水温が下がると深場に落ちる。
水温が下がり始めると、エサの豊富な浅場にいる内に荒食い(積極的にエサを食べること)して、栄養分を肝にため込む。
肝が膨らみ、身にも栄養分が行き渡った秋こそがカワハギの旬である。
もちろん春になり、生殖巣が膨らみ始める時季も悪くはないけれど、やはりカワハギは「秋の魚」だ。
活魚槽からすくい上げたカワハギは帰宅して計ったら体長20㎝・247g あった。
いちばん食べたい「肝和え」を作るのには、ちょうどいいサイズでもある。
「肝あえ」には単純に肝と刺身を和えたものと、肝醤油を作り(肝をたたいて醤油に混ぜたもの)身と和えたものがある。
活け締めでも1日たったものは、肝に火を通してから和えるけど、活けで当日なら生のまま和えることができる。
今回は生の肝をたたいてやや小振りに切った刺身で和えた。
わさび醤油にちょんちょんと浸しては食べる。
少しずつ味わいながら食べると、カワハギの肝がいかに味わい深いかがわかる。
締まった身は食感が心地よく、ほんのりと甘い。
カワハギは刺身にして、肝醤油をつけながら食べるのもいいけれど、初物なのでいちばん好きな食べ方で食べた。
