長野松本はマツタケ豊作で大騒ぎで、ボクは小騒ぎ
天然マツタケの味は官能的だ
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10月8日、松本公設地方卸売市場(長野県松本市)、青果卸『アグリンフレッシュ』で、「今年は豊作だが安かったのは先週まで」、と言われた。
後からいろんな人に聞くと、やはり先週の方が断然安かったという。
マツタケはこの日、そろそろ終盤を迎えつつあったようだ。
『アグリンフレッシュ』の社長さんが並べてくれたマツタケを見つめて、迷う。
傘が開いたものは安くて、開いていないものは高い。
いちばんいいのは売約済みというので並んだ中から選ぶ。
触ってもいいというので手に取ると、ぎっしりと中身が詰まっているのか硬いし、重みを感じる。
いちばん重いもので、傘の開いていないものを選ぶ。
松本市の直売所でマツタケを買っていた人に食べ方を聞くと、「オーブントースターで焼いている」というので、当日は言われるままに25度にしたオーブントースターで焼き加減を見ながら焼き上げる。
あっと言う間に焼けた。
なんて簡単なんだろう!
すだちと醤油で食べたら、なんておいしいんだろう。
天然マツタケとはこんなにおいしいものだろうか。
子供の頃、あんなに嫌いだったのに、今じゃ大枚はたいても1年に1度は国産を食べたいものだ、と思う。
マツタケは香りかな、と思っていたのは大間違い。
強いうま味というか独特の風味がいいのだ。
鍋にすると主役はマツタケで、味もマツタケがが支配する
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さて、もう一品は土瓶蒸しと思ったが、焼き穴子があるわけでもなく、ハモもない。
仕方なくスジアラの頭部のぶつ切りでだしを取り、マツタケを煮ながら食べる。
スジアラのだしは超弩級においしい、とは思うが、鍋の中はマツタケの香りと風味に満ちている。
心地よい食感とで、スジアラの味はどこにいったんだろう? とすら思う。
マツタケの鍋はマツタケ本体以上にだしがごちそうだ、いうのも今回痛感した。
だしがいい酒の肴になるのである。
酒は塩尻市の「高波」の純米酒で、やや辛口でマツタケに合う。
どれか選べと言われると、悩む、以上に悩む
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徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)にいたとき、親世代は親戚がマツタケ山を持っていたのでよく食べていた、けど、子供のボクにとってそれほどおいしいものではなかった。
当時はどれほどの値段だったかはわからないが、傘の開いていない上物で100g数万円なんて法外な値段ではなかったはず。
考えてみると今年は豊作故、ボクにも買えたのだ。
大都市である松本の周りの村、朝日村、山形村などはマツタケの産地であり、今年は豊作なので、公設市場にも直売所にもたくさんのマツタケが並んでいた。
一度ぐんと値段が下がったものの、10月も半ばにさしかかってから、また値が上がり始めたようだ。
マツタケにも買い時があるということだ。
今回松本の市場内『アグリンフレッシュ』で分けていただいたが、数ある直売所と比べても安かった。
注/『アグリンフレッシュ』で一般の方が買えるか否かはわからない。
直売所では傘の開いたもの、閉じたものがセットになっていたが、閉じたものだけを買えたのもよかったかも。
