チャバネトビウオ
チャバネトビウオの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
38cm TL前後になる。細長く、側面から見ると低い猫の目形。背は黒く腹は銀色で後方では赤みを帯びる。背鰭に黒い斑紋がある。胸鰭は前方から2本(1本目は痕跡的で指の感触でわかるのみ)までが不分枝で、紫褐色で微かに赤みを帯び向こうが透けて見える。背鰭には黒い斑紋があるが、それほど大きくなく、起部よりも先の方にある。 38cm TL前後になる。細長く、側面から見ると低い猫の目形。背は黒く腹は銀色で後方では赤みを帯びる。背鰭に黒い斑紋がある。胸鰭は前方から2本(1本目は痕跡的で指の感触でわかるのみ)までが不分枝で、紫褐色で微かに赤みを帯び向こうが透けて見える。背鰭には黒い斑紋があるが、それほど大きくなく、起部よりも先の方にある。
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★ 美味 |
分類 |
硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区棘鰭上目スメグマモルフ系トウゴロウイワシ亜系ダツ目トビウオ亜目トビウオ科ツクシトビウオ属
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外国名 |
Stained flyingfish
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学名 |
Cheilopogon spilonotopterus (Bleeker, 1865)
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漢字・学名由来 |
漢字/茶羽飛魚 Chabanetobiuo
由来・語源/胸鰭の色合いからだが、たまたま和名をつけたときの個体の羽の色が茶色がかっていたためだと思われる。吉野哲夫の命名。『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)が初出ではないかと思われる。 Bleeker Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。
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地方名・市場名 |
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概要
生息域
海水魚。
天草、小笠原諸島、沖ノ鳥島、鹿児島県本土、屋久島〜琉球列島の黒潮域。
台湾、インド-太平洋の熱帯域。
生態
基本情報
太平洋・インド洋に広く生息域を持つ。九州周辺が北限にあたると考えられる。漁業的には主に九州、大隅諸島周辺で水揚げがある。大型のトビウオであるが、同定が非常に難しいので単にトビウオとして流通している。大隅諸島では大型のトビウオとして重要である。
珍魚度 珍魚とまでは言えないが、手に入れるのは至難である。探しても同定できない可能性が高い。
水産基本情報
市場での評価/九州以南で水揚げがあるが、単にトビウオとして流通している可能性が高い。本種単体での評価はない。比較的安い。
漁法/刺網、定置網
産地/鹿児島県、大分県
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は不明。
鱗は薄く柔らかく撮りやすい。皮は厚みがあるが熱などに弱い。骨は柔らかい。
血合いの大きい白い身。熱を通すと硬く締まらない。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
チャバネトビウオの料理・レシピ・食べ方/生食(たたき、あぶり)、揚げる(フライ)、煮る(煮つけ)、汁(潮汁)
チャバネトビウオの唐揚げ いちばん簡単な料理法は唐揚げだと思う。鰭が大きいということは鰭の香ばしさを楽しめるということでもある。
水洗いして揚げ安い大きさに切る。片栗粉を鰭などにもていねいにまぶして低温でじっくり1度揚げる。一度引き上げてから今度は高温で揚げる。
鰭が香ばしく、身には青魚特有のうま味がある。
チャバネトビウオの塩焼き 初夏の個体は産卵を控えて白子・真子を抱えていた。水洗いして適当に切る。振り塩をして1時間以上寝かせて、じっくりと焼き上げる。トビウオの味は種によってあまり違わない。皮目の風味がよく、身に脂はないものの味がある。
チャバネトビウオの煮つけ 今回は薄味で煮てみたが、琉球列島では黒糖を使ってこってり煮上げることも多い。自分好みに仕上げて欲しい。水洗いして適当に切る。胸鰭などは食べられないが、取っても取らなくてもいい。見た目からつけておいてもいい。湯通しして冷水に落とし残った鱗やぬめりを流す。これを酒・砂糖・醤油であっさり味に仕上げる。
チャバネトビウオのもみこみ 大隅諸島では「揉み込み(もみこみ)」、「つかんまぜ」などともいう。水洗いして中骨・血合い骨を取り、皮を引いて細かく切る。これを粗くついた大根、塩(醤油)とあわせて揉む。柑橘類を加えるとなおのこと美味。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど