ウチダトビウオ

Scientific Name / Cypselurus naresii (Günther, 1889)

ウチダトビウオの形態写真

30cm SL 前後になる。胸鰭は長く臀鰭起部を超える。胸鰭は全体に暗色。胸鰭の上から2軟条が不分枝(第1軟条はほぼ見えないので1軟条が不分枝に見える)。背鰭から頭部にかけての上から見たときの中央の鱗数が少ない(25〜32)。背鰭軟条は10-12(ヒメアカトビは12-14で普通1少ない)。[背鰭軟条13 20cm SL・93]
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30cm SL 前後になる。胸鰭は長く臀鰭起部を超える。胸鰭は全体に暗色。胸鰭の上から2軟条が不分枝(第1軟条はほぼ見えないので1軟条が不分枝に見える)。背鰭から頭部にかけての上から見たときの中央の鱗数が少ない(25〜32)。背鰭軟条は10-12(ヒメアカトビは12-14で普通1少ない)。[背鰭軟条13 20cm SL・93]30cm SL 前後になる。胸鰭は長く臀鰭起部を超える。胸鰭は全体に暗色。胸鰭の上から2軟条が不分枝(第1軟条はほぼ見えないので1軟条が不分枝に見える)。背鰭から頭部にかけての上から見たときの中央の鱗数が少ない(25〜32)。背鰭軟条は10-12(ヒメアカトビは12-14で普通1少ない)。[背鰭軟条12 20cm SL・93]30cm SL 前後になる。胸鰭は長く臀鰭起部を超える。胸鰭は全体に暗色。胸鰭の上から2軟条が不分枝(第1軟条はほぼ見えないので1軟条が不分枝に見える)。背鰭から頭部にかけての上から見たときの中央の鱗数が少ない(25〜32)。背鰭軟条は10-12(ヒメアカトビは12-14で普通1少ない)。背鰭から頭部にかけての上から見たときの中央の鱗数が少ない(25〜32)。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      めったに出合えない
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区棘鰭上目スメグマモルフ系トウゴロウイワシ亜系ダツ目トビウオ亜目トビウオ科Cypselurus属

    外国名

    学名

    Cypselurus naresii (Günther, 1889)

    漢字・学名由来

    漢字/内田飛魚 Uchidatobiuo
    由来・語源/今井貞彦が、1950年代に研究個体を提供してくれた内田恵太郎に献名したのだと思われる。
    Günther,
    Albert Karl Ludwig Gotthilf Günther (アルベルト・ギュンター 1830-1914 ドイツ→イギリス)。動物学者。
    今井貞彦
    いまい さだひこ(1915〜1984年)。東京帝国大学水産学科卒業、鹿児島大学水産学部で魚類学を教える。『日本近海産トビウオ類生活史の研究』など。
    内田恵太郎
    うちだ けいたろう(1896〜1982年)。東京都神田駿河台下生まれ。魚類学者。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。
    神奈川県三浦半島、[真鶴沖]、高知県土佐清水、鹿児島県枕崎・屋久島(幼魚)、東シナ海。
    台湾、インド-西太平洋。

    生態

    基本情報

    相模湾などでも毎年のように揚がるが、トビウオとして他のトビウオ科の魚と同様に水揚げされている。他の地域でも同じように本種はトビウオとして扱われているのだと考えている。
    ウチダトビウオとヒメアカトビウオは検索項目が曖昧でわからない点がある。今回のものは採取したのが神奈川県真鶴町沖の相模湾であることでウチダトビウオとした。
    珍魚度 漁獲量がきわめて少ない。同定が非常に難しいために、みつけても種として確定すること自体が難しい。
    検索不能だった 2021年05月、2023年7月と4個体を検索している。背鰭前方鱗数は30、31とヒメアカトビウオとウチダトビウオに当てはまる。頭長と体長の比率、背鰭基底長と体長の比率ともにヒメアカトビにもウチダトビウオにも当てはまらない。背鰭軟条は2023年の個体で12と13が混ざっている。検索は不能だったが、とれた海域が神奈川県真鶴町沖であったことからウチダトビウオとした。

    水産基本情報

    市場での評価/相模湾では晩春〜夏にかけて少ないながら水揚げがある。ツクシトビウオとともにとれるため区別されないで小型のトビウオとして流通する。安い。
    漁法/定置網
    産地/神奈川県

    選び方

    触って硬く感じるもの。コバルトブルーの部分が鮮やかなもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は柔らかく取りやすい。骨は柔らかい。皮はやや厚みがある。
    白身で血合いは大きく、熱を通すと硬くしまる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ウチダトビウオの料理・レシピ・食べ方/生食(たたきなます)、煮る(煮つけ)

    ウチダトビウオのたたきなます(たたき) 三枚に下ろして切りつけて食べても、ほとんど他のトビウオとの違いはない。ここでは夏の香辛野菜とあわせてたたきにする。
    水洗いして三枚に下ろし、臀鰭の担鰭骨・腹骨・血合い骨を取る。硬い小骨を抜き、皮を剥いて細かく切る。青じそ、茗荷と合わせる。

    ウチダトビウオの煮つけ 水洗いして前後2等分する。水分をよくきり、酒・みりん・醤油であっさりと煮つける。煮ると少し硬く締まるもののうま味が豊かで、しかも嫌みのない味。美味。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/さんの水産(神奈川県小田原市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)
  • 主食材として「ウチダトビウオ」を使用したレシピ一覧

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