フサカサゴ(英名/Fire fish)
Scientific Name / Scorpaena onaria (Jordan and Snyder, 1900)
体長27cm前後になる。普通20m前後が多いと思う。全体に赤みを帯びて頭部が大きく体高がある。側線は前半で急激に下がり、側線状に皮弁がある。口の後端は眼の後端に達する。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★★
地域的、嗜好品的なもの★★★
美味生息域 海水魚。水深30-1000mの岩礁域。水深200-300mに多い。
北海道・福島県、千葉県外房〜九州南岸の太平洋沿岸、北海道・秋田県の日本海沿岸、新潟県〜九州北西岸の日本海沿岸、奄美大島、沖縄舟状海盆、九州〜パラオ海嶺。朝鮮半島南岸・東岸、済州島、台湾東部・南部、スラウェシ島、オーストラリア東岸・北岸、ロードハウ海嶺、ニューカレドニア〜ニュージーランド北部、アンダマン海。生態 ー基本情報 まとまってとれる魚ではない。水揚げがあっても数匹程度。
産地周辺でのみ細々と食べられているものと思う。
※コクチフサカサゴと共通。水産基本情報 市場での評価 ほとんど流通しない。カサゴなので流通すると値は高い。
漁法 釣り
産地 静岡県、神奈川県
※コクチフサカサゴと共通。選び方 赤味の強いもの。目が澄んでいるもの。※コクチフサカサゴと共通。味わい 旬は秋から冬。
鱗は弱いが棘が多くてとりにくい。皮は厚みがありしっかりしている。
透明感のある白身であるが血合いが弱く見た目はあまりよくない。熱を通しても強く締まらない。
料理の方向性刺身や三枚に下ろすと非常に歩留まりが悪い。刺身はけっしてまずくないが、基本的に汁ものか煮ものに向いている。
※コクチフサカサゴと共通。栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 好んで食べる地域・名物料理 ー加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)