ヒメハナダイ

Scientific Name / Tosana niwae Smith and Pope, 1906

ヒメハナダイの形態写真

体長12cm前後になる。全体に赤く体側中央部分に黄色い縦縞がある(目立たない個体もある)。側へんし細長い。尾鰭は長く先は糸状になる。[12cm SL]
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体長12cm前後になる。全体に赤く体側中央部分に黄色い縦縞がある(目立たない個体もある)。側へんし細長い。尾鰭は長く先は糸状になる。[12cm SL]体長12cm前後になる。全体に赤く体側中央部分に黄色い縦縞がある(目立たない個体もある)。側へんし細長い。尾鰭は長く先は糸状になる。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ目スズキ亜目ハナダイ科ハナダイ亜科ヒメハナダイ属

    外国名

    学名

    Tosana niwae Smith and Pope, 1906

    漢字・学名由来

    漢字 姫花鯛 Himehanadai
    由来・語源 田中茂穂の命名。ハナダイ亞科の中でも小型であるためだと思われる。
    〈スズキ科ハナダヒ亞科ヒメハナダヒ属ヒメハナダヒ〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
    Tosana niwae Tosana は「土佐の魚」でタイプ標本が土佐の浦戸湾(高知県高知市浦戸)でとれたため。niwae は高知県水産試験場初代場長(在任1901-1904)の丹羽平八郎に因む。『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)
    現階級は、『ハタ科 Serranidae とされていた日本産各種の帰属, および高次分類群に適用する標準和名の検討 2022年』(中村潤平、本村浩之)による。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深17-120mの砂泥地。
    富山県、島根県、山口県〜長崎県、相模湾〜豊後水道の太平洋沿岸、沖縄諸島。
    東シナ海中部大陸棚縁辺付近、台湾南部、浙江省・広東省、オマーン湾。

    生態

    基本情報

    相模湾や駿河湾では希に揚がるものの、非常に小さいので廃棄されることが多い。
    食用として利用されることはまずない。

    水産基本情報

    市場での評価/流通しない。
    漁法/底曳き網
    産地/三重県、静岡県

    選び方

    触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。非常に小型である上に体幹部が小さく食用とはしにくい。
    鱗は細かく取りにくい。皮は厚みがあって強い。骨は柔らかい。
    透明感のある白身。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ヒメハナダイの料理法・調理法・食べ方/揚げる(唐揚)

    ヒメハナダイの唐揚 小さな魚なので無駄なく食べるためには、揚げるというのがいちばん向いている。水洗いして背開きにする。水分をよく切る。片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げする。中骨こそ硬いが丸ごと食べられる。まずくはない。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    相模湾ではマダイ釣り、アマダイ釣り(アカアマダイ)に混ざるもの。エサはオキアミ。

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/福泉(東京都八王子市) マルコウ(東京都八王子市)
    『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「ヒメハナダイ」を使用したレシピ一覧

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