スジハナダイ

Scientific Name / Pseudanthias fasciatus (Kamohara, 1954)

スジハナダイの形態写真

14cm SL 前後になる。体側に赤い縦筋がある。体腔があり、側へんする。尾鰭の先端が伸びる。[銭州産 14.5cm SL・106g]
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14cm SL 前後になる。体側に赤い縦筋がある。体腔があり、側へんする。尾鰭の先端が伸びる。[銭州産 14.5cm SL・106g]14cm SL 前後になる。体側に赤い縦筋がある。体腔があり、側へんする。尾鰭の先端が伸びる。[銭州産 14.5cm SL・106g]
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      めったに出合えない
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハナダイ科ハナダイ亜科ナガハナダイ属

    外国名

    One-stripe anthias
    言語英語 
    條紋擬花鱸
    言語中国語 場所臺灣 

    学名

    Pseudanthias fasciatus (Kamohara, 1954)

    漢字・学名由来

    漢字/筋花鯛 Sujihanadai
    由来・語源/記載者である蒲原稔治の命名だと思う。
    種小名/fasciatus 〈帯をしめた〉だが、帯状の美しい縦筋があるという方が正確だ。
    蒲原稔治
    Toshiji Kamohara(1901-1972 高知県生まれ。高知大学)。魚類学者。52種の新種を記載。日本初記録種209種を報告。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深17-80mの沿岸の岩礁域。
    伊豆大島、[銭州]、八丈島、相模湾、駿河湾、和歌山県南部・串本、高知県柏島・沖の島、鹿児島県竹島、山口県日本海側、沖縄県伊江島・宮古諸島、西表島。
    台湾南部、西太平洋、紅海、南アフリカ。

    生態

    基本情報

    伊豆諸島、紀伊半島以南の比較的浅場にいる小型魚。観賞魚ではあっても食用魚ではない。食べたことのある人は非常に少ないと思うが、おいしい魚である。ただ、小さすぎる。
    珍魚度 珍魚ではないが、流通しない上に漁に混ざることも少ないので、手に入れるのは難しい。

    水産基本情報

    市場での評価/流通しない。
    漁法/釣り
    産地/

    選び方

    色鮮やかで退色していないもの。

    味わい

    旬は不明。6月の個体は脂がのっていた。
    鱗は細かいが取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
    血合いの弱い白身で熱を通すと少し硬く締まる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    スジハナダイの料理・レシピ・食べ方/生食(焼霜造り、刺身)
    スジハナダイの焼霜造り(あぶり) 小魚なので半身で数きれしか刺身などに出来ない。ハナダイ科の魚は身が淡泊なので、皮目をあぶって刺身にしてみた。水洗いはとてもやりやすく、皮が引きやすいのもうれしい。
    皮目が非常においしい。脂を感じるし、皮自体に味がある。身のおいしさと相まって非常に美味である。

    スジハナダイの刺身 6月の小田は意外にも脂がのっていた。焼き物にするか、煮るか考えた末に生で食べることにした。水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取る。皮を引いて食べやすい大きさに切る。小さいにも関わらず脂があり、身にうま味がある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/マル幸水産(八王子綜合卸売協同組合/東京都八王子市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)、『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)
  • 主食材として「スジハナダイ」を使用したレシピ一覧

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