カケハシハタ
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★★ 究極の美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科アカハタ属
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外国名 | Oblique-banded grouper
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学名 | Epinephelus radiatus (Day, 1867)
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漢字・学名由来 | 漢字 架橋羽太? 欠橋羽太? Kakehashihata Day Francis Day。イギリスの医者で、魚類学者。『The Fauna of British India, Including Ceylon and Burma』。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。沿岸の岩礁域、水深17m-383m。
相模湾、小笠原諸島、和駿河湾、歌山県田辺・串本、土佐湾、愛媛県深浦、[鹿児島県種子島]、奄美大島、沖縄本島。
台湾南部、フィリピン諸島、インド-西太平洋、紅海。
生態
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基本情報
比較的暖かい海域から熱帯域にいるが漁獲量はハタ科の中でももっとも少ない種のひとつ。漁獲量が極端に少ないので生息域など不明な点が多い。沖縄県や鹿児島県では深場の漁で揚がる。南に行くほど生息水深が深いのかも知れない。
流通上ではときにハタとしか書かれないまま売り買いされていることがある。たぶん九州では「あら」、沖縄県では「みーばい」だと思われる。ハタ類の中でも取り分け認知度が低いのはホウキハタ、イヤゴハタに似ているからだと思っている。
値段は他のハタ類と同じで非常に高い。大きいと超高級魚でもある。
水産基本情報
市場での評価 ハタ類の中でも入荷は非常に希。2㎏以上非常に高価。小型は高価だ。
漁法 釣り
産地 東京都、鹿児島県、高知県、三重県ほか
選び方・食べ方・その他
選び方
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味わい
旬は不明。
鱗は細かく取りにくい。すき引きで取るべきだ。皮は厚い。骨は硬い。
透明感のある白身で、透明感が長く続く。熱を通すとほどよく締まる。
寄生虫を持っている個体が多いように思われる。
栄養
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危険性など
食べ方・料理法・作り方
水洗いして頭部は梨子割りに。鱗は包丁で削り取るように取る。皿に長ネギなどを敷、上にのせてネギとショウガを乗せて10分〜15分蒸す。蒸し上がったらたれ(醤油・魚醬・紹興酒・砂糖を合わせて一煮立ちさせたもの。ここでは香りづけに八角、辛味に鷹の爪を使った。甘い中華醤油でもいい)をかけ、ネギなどを乗せて煙が立つくらいに熱した油をかける。
箸でつまんだ一口一口がやたらにうまい。飽きの来ない味で、酒よりもご飯に合う。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考荷 場所不明
参考文献 場所愛媛県
参考文献 場所鹿児島
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県種子島
備考田中茂穂の提唱した標準和名だった。 参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県田辺
場所高知県宿毛市田ノ浦すくも湾漁協
場所三重県熊野市
参考文献 場所鹿児島県奄美大島