ヒレグロハタ
体長37cm前後になる。紡錘形で頭部は普通で尖った印象を受けない。尻鰭軟条は8、尾鰭は丸い。体側の斑紋は網目状ではなく丸くドットで側面に均等に散らばる。背鰭中央部下に1つ、尾柄部に1つ黒い斑紋がある。背鰭軟条部分・腹鰭、尾鰭の周縁部分が黒い。
魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要 
生息域
海水魚。沿岸の岩礁域・サンゴ礁域。(水深1-37m)
[三重県熊野]、愛媛県深浦、屋久島、沖縄諸島以南の琉球列島、小笠原諸島。
西太平洋、サモア諸島、ミクロネシア。
[三重県熊野]、愛媛県深浦、屋久島、沖縄諸島以南の琉球列島、小笠原諸島。
西太平洋、サモア諸島、ミクロネシア。
生態
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基本情報
主に琉球列島、沖縄県で食べられている小型のハタ。石垣島でハヤーと呼ばれているのは小型でドット状の斑紋のあるハタ類のこと。ハタ類なので高価だが、アカジンミーバイ(スジアラ)など大型のハタと比べると安く、庶民的なものに思える。
水産基本情報
市場での評価/沖縄県では比較的よく見かけるハタ類であるようだ。高価。
漁法/刺突漁、釣り
産地/沖縄県
漁法/刺突漁、釣り
産地/沖縄県
選び方・食べ方・その他 
選び方
触って張りのあるもの。色合いの濃いもの(退色していないもの)。
味わい
旬は不明だが、春から夏にかけての産卵期はおいしくないと思う。
鱗は細かく皮膚に埋もれていて取りにくいのですき引きする。皮は厚く強い。骨はやや硬い。
透明感のある白身で熱を通すと硬く締まる。
鱗は細かく皮膚に埋もれていて取りにくいのですき引きする。皮は厚く強い。骨はやや硬い。
透明感のある白身で熱を通すと硬く締まる。
栄養
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寄生虫
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食べ方・料理法・作り方(お勧め順)
汁(みそ汁)、煮る(煮つけ、まーす煮)、生食(刺身、セビチェ)、揚げる(唐揚げ)、ソテー(オイル焼き)

ハヤーのみそ汁

ハヤーのあら煮

ハヤーの刺身

ハヤーのセビチェ


好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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参考文献
協力/河村雄太さん(沖縄県石垣市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)