ワモンダコ

Scientific Name / Octopus cyanea Gray, 1849

ワモンダコの形態写真

100〜120cm前後になる、頭部は小さく足が長い。体表は網目状で、赤褐色の雲状紋が出る。第2と第3腕の腕膜に紫褐色の輪紋がある。
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100〜120cm前後になる、頭部は小さく足が長い。体表は網目状で、赤褐色の雲状紋が出る。第2と第3腕の腕膜に紫褐色の輪紋がある。100〜120cm前後になる、頭部は小さく足が長い。体表は網目状で、赤褐色の雲状紋が出る。第2と第3腕の腕膜に紫褐色の輪紋がある。体表は網目状。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ超科マダコ科マダコ属

    外国名

    学名

    Octopus cyanea Gray, 1849

    漢字・学名由来

    漢字 輪紋鮹、輪紋蛸 Wamondako
    由来・語源 瀧巌の命名。


    輪紋の由来 第2と第3腕の腕膜上に暗褐色の輪紋(縁取りのある丸い紋)がある。ただ水揚げ後の固体に輪紋はなかなか見つからない。

    地方名・市場名

    シマダコ[島鮹]
    場所沖縄県南城市知念漁協 参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 
    タク
    場所沖縄 

    生息域

    海水生。サンゴ礁域。
    [千葉県富津沖、神奈川県相模湾]、八丈島、[三重県志摩市]、徳島県、[愛媛県愛南町]、高知県以南。
    インド・西太平洋域。

    生態

    基本情報

    主に熱帯域に生息する大型のタコ。
    もともとは沖縄県・鹿児島県だけで水揚げをみていた。近年、東京湾や相模湾でも希ではあるが見つかることがある。
    インド洋、太平洋ではとても重要な食用種。

    水産基本情報

    市場での評価 奄美大島、沖縄では一般的なタコ。やや高値。
    漁法 刺突料
    産地 沖縄県

    選び方

    体色のあせていないもの。張りがあり触ると反応があるもの。

    味わい

    旬は不明。
    ヌメリはほどほど。
    ゆですぎるとやや硬くなる。


    ワモンダコの下処理
    一度冷凍した方が処理しやすい。
    解凍して腕膜を切り、揉む。徐々にヌメリがでてきて、あまり出なくなったら一度水でヌメリを流す。
    仕上げに塩を振って揉む。
    水洗いして水分をよくきる。
    塩を入れた熱湯でゆでる。
    ゆで上がり
    ゆで時間は1㎏前後で5分。
    濃い小豆色に仕上がる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ワモンダコの料理法・レシピ・食べ方/煮る(ゆでる、醤油煮)
    ワモンダコの塩ゆで ちょうど1kgの固体を5分間ゆであげたもの。小豆色の発色などマダコとほとんど変わらない。適当に切ると、舌に触れたときの甘味と独特の香りが感じられる。ほどよい硬さでうま味も豊かである。

    ワモンダコの醤油煮 下処理したものを、多めの酒・砂糖・醤油・水で煮上げたもの。5分くらい煮て、半日鍋止めする。少し甘めに煮上げたもの。調味料の甘さにタコ特有の風味があいまって非常に味わい深い。
    ワモンダコのガリシア風(Polbo á feira) ゆで上がりの足(腕)を1cm前後の厚みに切り、皿に並べる。パプリカパウダーとオリーブオイルを振る。不思議なものでオリーブオイルとパプリカの風味で途端にワインに合う。
    ワモンダコの卵焼き 卵焼きに塩ゆでした腕や頭部を巻き込むだけ。卵をとき塩味をつける。好みでコショウを加えてもいい。これをタコを巻き込みながら焼き上げていく。うまい汁がタコから染み出してきて、卵と溶け合ってだし巻き卵のような味わいになる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『沖縄の漁具・漁法』(沖縄県漁業振興基金  編集沖縄県水産試験場)
  • 主食材として「ワモンダコ」を使用したレシピ一覧

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