TL 114cm前後になる。体は硬く白い大理石のような斑点がある。体表は小顆粒がある。腕は太く長さは長さはばらつきがある。漏斗器はW型。
サメハダテナガダコの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)






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珍魚度・珍しさ
★★★★
正に珍魚・激レア生物魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
動物界軟体動物門頭足綱八腕目無触毛亜目マダコ超科マダコ科Callistoctopus属外国名
学名
Callistoctopus luteus (Sasaki, 1929)漢字・学名由来
漢字 鮫肌手長鮹、鮫肌手長蛸 Samehadatenagadako
由来・語源 滝巌の命名。手(足)が長く、表面に突起が多くありサメの肌を思わせるタコであるから。Sasaki
佐々木望(ささき・まどか/明治16年〜昭和2年 1883年〜1927年)。広島県広島市生まれ、ハンガリー、ブダペストで客死。動物学者。軟体類とくに頭足類の分野で大きな業績を残す。多くの軟体類を記載。
瀧巌
瀧巌(滝巌とも。たきいわお Iwao taki 明治34年/1901〜1984年)、愛媛県生まれ。軟体類・貝類学者、分類学者。瀧庸は兄。多くの貝を記載、和名をつける。ヒメダラなど魚類の記載も行っている。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。浅い砂地。
本州太平洋側、[宮城県気仙沼]、長崎県長崎県五島、熊本県、鹿児島県、琉球列島。
フィリピン。生態
ー基本情報
本州太平洋以南の浅い砂地などに生息している。ときどき揚がるもので、生息域もはっきりしているわけではない。とれても雑多な獲物として記録もされずに処理されている可能性が高い。
珍しさ度 太平洋沿岸の定置網などで希に揚がるものの、種さえわからずに処理されている可能性が高い。手に入れるのは至難。水産基本情報
市場での評価/流通の場では見ていない。
漁法/定置網
産地/熊本県、宮城県選び方
死ぬと生臭くなるので、生きているものか新鮮で色合いの濃いもの。退色して白くなってしまっているものは古い。味わい
旬は不明。
マダコと比べると水分が多い。ゆでてもあまり縮まず、硬くならない。栄養
ー危険性など
唾液腺に毒を持つとされている。「指のつけ根を嚙まれたとき、激しい痛みがあり、激しい吐き気と動悸がした」とある。『CURRENT』(財団法人 黒潮生物研究財団 2003年10月25日)食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
サメハダテナガダコの料理・レシピ・食べ方/ゆでる(塩ゆで)サメハダテナガダコの塩ゆで 手に入れたら、ざっと水洗いして頭部(胴)を裏返して内臓を取り去る。水分をよくきり、冷凍する。冷凍すると生きているものや生のままをゆでるよりも柔らかくなる。解凍して表面のぬめりをもみ出す。仕上げに塩で揉み、水洗いして水分をきる。傘幕を切り、足の皮褶も切り取ってからゆでるといい。クリックで閉じます
これをほうじ茶と醤油を加えた湯でゆであげる。加減をみて足(腕)の中心部分まで火が通ったら放冷する。
マダコと比べると水分が多く、柔らかいのでほうじ茶と醤油でしめる。色も濃く上がる。
サメハダテナガダコの塩ゆで 基本的に足(腕)の部分がいちばん味わい深い。適当に切ってわさび醤油などで食べる。食感こそマダコと比べると劣るものの、身に鮹らしい香りと味があり、とても味がいい。クリックで閉じますサメハダテナガダコの頭塩ゆで(胴) 頭部(胴)は皮に厚みがあり、食べると煩わしい。皮を剥いてから料理するとやりやすい。ここではヒモ状に切り、すだち、醤油、わさびなどで食べた。ポン酢で食べてもおいしい。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/伊東正英さん(鹿児島県南さつま市笠沙) 長山正孝さん(宮城県気仙沼市) 鷲田義晴さん(九州中央魚市 熊本市)
『日本のタコ学』(奥谷喬司 東海大学出版局 2013)、『CURRENT』(財団法人 黒潮生物研究財団 2003年10月25日)