ホウライヒメジ

Scientific Name / Parupeneus ciliatus (Lacepède,1801)

ホウライヒメジの形態写真

体長35cm近くになる。本種は成長によって形態画変化するよう。下顎のヒゲは鰓蓋骨後端に遙かに達しない。臀鰭は長く、臀鰭前縁長は臀鰭基底長とほぼ同じか長い。尾柄部の斑紋は鞍状になることがあり、下部は側線を超える。尾鰭は中央部分で切れ込み、上葉・下葉は丸味を帯びる。第2背鰭、尾鰭、臀鰭に顕著な模様が出ていないもの。
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体長35cm近くになる。本種は成長によって形態画変化するよう。下顎のヒゲは鰓蓋骨後端に遙かに達しない。臀鰭は長く、臀鰭前縁長は臀鰭基底長とほぼ同じか長い。尾柄部の斑紋は鞍状になることがあり、下部は側線を超える。尾鰭は中央部分で切れ込み、上葉・下葉は丸味を帯びる。第2背鰭、尾鰭、臀鰭に顕著な模様が出ていないもの。体長35cm近くになる。本種は成長によって形態画変化するよう。下顎のヒゲは鰓蓋骨後端に遙かに達しない。臀鰭は長く、臀鰭前縁長は臀鰭基底長とほぼ同じか長い。尾柄部の斑紋は鞍状になることがあり、下部は側線を超える。尾鰭は中央部分で切れ込み、上葉・下葉は丸味を帯びる。第2背鰭、尾鰭、臀鰭に顕著な模様が出ているもの。[石垣島 15cm SL・0.82kg]体長35cm近くになる。本種は成長によって形態画変化するよう。下顎のヒゲは鰓蓋骨後端に遙かに達しない。臀鰭は長く、臀鰭前縁長は臀鰭基底長とほぼ同じか長い。尾柄部の斑紋は鞍状になることがあり、下部は側線を超える。尾鰭は中央部分で切れ込み、上葉・下葉は丸味を帯びる。第2背鰭、尾鰭、臀鰭に顕著な模様が出ているもの。[石垣島 33cm SL・1.06kg]体長35cm近くになる。本種は成長によって形態画変化するようだ。下顎のヒゲは鰓蓋骨後端に遙かに達しない。臀鰭は長く、臀鰭前縁長は臀鰭基底長とほぼ同じか長い。尾柄部の斑紋は鞍状になることがあり、下部は側線を超える。尾鰭は中央部分で切れ込み、上葉・下葉は丸味を帯びる。第2背鰭、尾鰭、臀鰭に顕著な模様が出ているもの。[神奈川県小田原 26cm SL・0.43kg]下顎のヒゲは短く鰓蓋骨後端に達しない。臀鰭は長く、臀鰭前縁長は臀鰭基底長とほぼ同じか長い。尾柄部の斑紋は鞍状になることがあり、下部は側線を超える。尾鰭は中央部分で切れ込み、上葉・下葉は丸味を帯びる。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ヒメジ科ウミヒゴイ属

    外国名

    Rouget-barbet
    言語フランス語 場所フランス 

    学名

    Parupeneus ciliatus (Lacepède,1801)

    漢字・学名由来

    漢字 蓬莱比売知 Houraihimeji
    由来・語源 「蓬莱」をつけた意味合いは確かではない。「蓬莱(東の海にある仙人の住むとされるところ)」とすると本州などでは希で伊豆諸島や琉球列島に多いという意味かも。
    〈ヒメヂ科ウミヒゴヒ属ホウライヒメヂ Pseudupeneus fraterculas (CUVIER et VALENCIENNES)/学名はシノニム〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)
    猩々鯛 栗本丹州『魚譜』。
    Lacepède
    Bernard Germain Lacepède(ベルナール・ジェルマン・ド・ラセペード 1756-1825 博物学者、音楽家。フランス)はビュフォン(Georges-Louis Leclerc de Buffon 博物学者。リンネとは違った配列を試みた)の後継者。

    地方名・市場名

    ホウライヒメヂ
    場所戦前までの標準和名。 参考『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1936、第二版1943) 
    オンチャン
    場所長崎県平戸市度島 備考「おじさん」と同意語。 参考福畑光敏さん 
    グジダー
    場所鹿児島県種子島 参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 
    オジサン
    場所関東 備考ウミヒゴイ属すべてをオジサンと呼ぶことが多い。 
    メンドリ
    場所三重県、和歌山県串本町 
    メンドリ
    場所高知県室戸市三津[イセエビ漁師夫婦] 
    アカゴイ アカコイ[赤鯉]
    場所長崎県五島 

    生息域

    海水魚。珊瑚礁、海藻繁茂地域・外縁。
    八丈島、小笠原諸島、千葉県外房〜屋久島の太平洋沿岸、山形県加茂、福井県、兵庫県浜坂、山口県日本海沿岸、福岡県福津、琉球列島。
    済州島、台湾、インド-太平洋域。

    生態

    産卵期は夏だと思う。

    基本情報

    大型ヒメジ類のなかでもっとも入荷量の多いもの。伊豆諸島、紀伊半島以西で比較的見かける機会が多かったが、徐々に東日本でも増えてきている。
    派手な魚で一見まずそうだが、独特の風味があっておいしい。刺身などの和、フレンチなどで使われるため徐々に評価が高まってきている。ウミヒゴイ、オキナヒメジと非常に似ていて、流通上では区別しない。

    水産基本情報

    市場での評価 入荷量は少ない。一定の評価のない魚であって高い安いがあったが、近年やや高値となっている。
    漁法 定置網、釣り
    産地 長崎県、三重県、東京都、和歌山県、宮崎県など

    選び方

    身に張りのあるもの。体色の鮮やかなもの、濃いもの。

    味わい

    旬は晩春から夏。産卵後をのぞき年間を通じてあまり味がかわらない。
    鱗は大きく薄く取りやすい。皮は薄く熱に弱い。骨はあまり硬くない。
    透明感のあるクセのない白身だが、希に磯臭いものがある。
    皮、骨などからいいだしが出る。煮ると煮こごる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ホウライヒメジの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身、皮霜造り、焼霜造り)、ソテー(バター焼き、ポワレ)、汁(みそ汁、潮汁)、焼く(若狭焼き)、煮る(煮つけ)

    ホウライヒメジの刺身 6月に神奈川県二宮町、二宮定置で揚がった個体。張りがあって、触っただけで脂の存在を感じる。水洗いして三枚に下ろして、単純に皮を引き、切りつけてみた。脂が皮下に層を作り、筋肉内に混在して白濁する。皮周辺に独特の風味があり、身に脂から来る甘味を感じる。食感も心地よい。

    ホウライヒメジの皮霜造り 身にも十分な旨味があるが、皮霜造り、焼き霜造りなど皮を生かしてつくると本種ならではの味わいとなる。水洗いして三枚に下ろして腹骨を取り、血合い骨を抜く。皮目の食感が感じられ呈味性分由来の甘味は刺身以上に感じる。

    ホウライヒメジの焼霜造り 三枚に下ろして腹骨を取り、血合い骨を抜く。皮目をあぶって冷水に落とすか、急速冷凍庫で粗熱をとり、少し置いて皮を落ち着かせる。あぶってすぐ切りつけると皮が剥がれやすい。焼いた風味が口中に広がって好ましく、身の呈味性分からくる甘味もある。

    ホウライヒメジのポワレ フレンチのポワレは小麦粉をつけないで塩こしょう。たっぷりのオイルのなかで弱火で香ばしく焼き上げるもの。皮に厚みがあるものが向いている。皮に厚みがあり、独特の風味があるので、香ばしく焼き上げる。白身で繊維質でぼろぼろしない身なので、もっとも良質なポワレとなる。
    ホウライヒメジのムニエル 水洗いして三枚に下ろす。腹骨・血合い骨を取り、塩コショウする。小麦粉をまぶして多めの油でこんがりとソテーする。仕上げにバター(マーガリンでも)で風味づけする。ここではアーモンドも加えて風味づけした。皮目のうまさは最上級である。身は柔らかく豊潤で美味。
    ホウライヒメジのフライ 水洗いして三枚に下ろす。腹骨・血合い骨を取り、塩コショウする。小麦粉をまぶして衣(卵・小麦粉・少量の水。少ない場合には溶き卵でいい)をからめ、パン粉をつけて揚げる。皮付きで揚げたが、皮に甘味があり、身も柔らかく甘味がある。非常においしい。
    ホウライヒメジの塩焼き 水洗いして頭部と尾鰭を落とす。大型の焼き台などがあれば頭部・尾鰭はつけたままでもいい。振り塩をして1時間以上寝かせて焼き上げる。皮目の独特の甘味のある香りが実にいい。身は適度にしまり、身離れがよく、ほどよい甘味とうま味がある。
    ホウライヒメジの若狭焼き 三枚に下ろして鱗がついたまま、塩をして、じっくり時間をかけて鱗を焦がすように焼き上げる。最後に数度酒を塗りながら仕上げ。焼き上がりにも酒を振る。皮目の独特の風味が酒の香りと相まって非常に美味。
    ホウライヒメジの煮つけ 水洗いして水分をよくきる。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきって置く。鍋に水・醤油・酒・砂糖を湧かして魚を入れる。醤油は控えめに入れて後々加減する。身離れがよく身に甘味、皮に独特の風味がある。
    ホウライヒメジの潮汁 あらを集めて置く。湯通しして冷水に落として残った鱗とぬめりを流す。水分をよくきり、昆布だしで煮だして酒・塩で味つけする。非常にうま味豊かな汁になり、あらに付着した身や皮も美味。
    ホウライヒメジの魚汁(ホウライヒメジのみそ汁) 魚のみそ汁。沖縄の郷土料理のひとつで、定食などではメイン料理となる。小型なら水洗いして適当に切る。大型ならあらでもいい。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。甘みのある上質のだしが出る。皮目などに独特の風味があるのをみそが相殺してくれる。
    ホウライヒメジの炊き込みご飯 水洗いして三枚に下ろす。腹骨・血合い骨を取り、強めの塩をする。1時間以上寝かせてじっくり香ばしく焼き上げる。これを冷ましておく。炊飯の用意をし、生姜のせん切りを加え、焼いた身を乗せ、醤油・酒を加えて炊く。炊き上がりにウド、茗荷などを、身とととに混ぜ込む。独特の皮目の風味が実に好ましい。ついつい食べすぎてしまうほどにうまい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    まだ加工品は見ていない。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    神事に御供する 和歌山県串本町潮岬、潮御崎神社では神事に酒、野菜、赤い魚をお供えする。赤い魚は代々、「めんどり」とされている。奉納している方に聞くとホウライヒメジ、もしくはオキナヒメジである可能性が高い。[潮御崎神社 和歌山県東牟婁郡串本町潮岬]

    参考文献・協力

  • 主食材として「ホウライヒメジ」を使用したレシピ一覧

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