25cm SL 前後になる。本州、四国、九州にいるものと、沖縄などにいるシモフリアイゴ型がある。背鰭(せびれ)、尻鰭(しりびれ)に毒のある鋭い棘がある。側扁形(左右に平たい)。本州などのアイゴは白い(細かい)斑紋は比較的大きく、ほとんどないものもある。シモフリアイゴ型は白い斑点が非常に小さく斑点の数が多い。[大分県産、白い斑点のあるもの。22.5cm・287g]
アイゴの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ニザダイ亜目アイゴ科アイゴ属外国名
学名
Siganus fuscescens (Houttuyn, 1782)漢字・学名由来
漢字 藍子、阿乙呉 Standard Japanese name / Aigo
由来 明治期に東京市場で石川千代松などが採取した言語を標準和名にした。
『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)ではアヰゴ。
アイヌ語で棘のあるイラクサを「あい」という。ここから「あい」は棘のある、「ご」は魚を表す語尾をつけたもの。Houttuyn
Maarten Houttuyn (Martinus Houttuijn マールテン・ホッタイン 1720-1798年)。オランダの医師、博物学者。リンネの継承者。ドクダミなどを記載。地方名・市場名
生息域
海水魚。沿岸の浅い岩礁地帯。
青森県〜[新潟県親不知]〜九州南岸の日本海・東シナ海、青森県から九州南岸の太平洋沿岸、伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島。
朝鮮半島南岸、済州島、台湾、フィリピン、ミャンマー南沿岸、南シナ海・インドネシア、ニューギニア島、ソロモン諸島、ニューカレドニア、バヌアツ、オーストラリア西岸・北岸・東岸、ミクロネシア、東インド・西太平洋域。生態
7月から8月に産卵。
稚魚・幼魚期藻類を食べ、成長すると藻類を主とした雑食性になる。藻場、海藻の生える場所の減少が甚だしいのだが、海藻などを食べるアイゴはその一因とも言われている。
背鰭、尻鰭、腹鰭の棘の両側に毒腺があって刺されると激しく痛む。
シモフリアイゴ型
産卵期は4月〜7月。孵化後1ケ月で体長30ミリ前後になり、沿岸浅場に群れをなしてよせる。基本情報
本州以南の浅場に普通に診られる。定置網などでとれるが、扱いが悪いと臭みがあるので「ねしょんべん(寝小便)」、「ばり(尿)」などと呼ばれる。逆に非常に美味だという人も多く、毀誉褒貶大の魚でもある。
ちなみに偉大な魚類学者である蒲原稔治は〈なかなか美味である〉としている。個人的には魚類中最もおいしい魚だと考えていて、これは何度食べても揺るぎがない。問題(臭味)があることもあるが、扱い方に原因がある場合が多い。特に産卵期の成魚はとても美味、秋にとれる小型は瀬戸内海では高級魚である。
また背鰭・腹鰭・臀鰭の棘に毒を持つので「おいしゃ(お医者で注射をすることから)」などとも呼ばれ危険でもあるので、嫌われがちである。
国内では紀州(紀伊半島周辺)、四国徳島、瀬戸内海、沖縄県など一部地域以外では未利用魚・マイナー魚であり、好んで食べる地域は少ない。食文化を持つ地域とまったく食べない地域があり、関東など消費地ではまったく知られていない。
和歌山県、徳島県などで作られている干ものは名品である。卵巣・白子は非常に味がよく、山陰などでは好んで食べられている。
九州南部、奄美、沖縄には全身にゴマ状の白い斑紋が散らばっているシモフリアイゴ型がいる。この稚魚を塩辛にし、成魚を「まーす煮」、唐揚げにする。
このシモフリアイゴ型はオーストラリア周辺まで生息していて、国内よりも台湾や熱帯域で非常に重要な食用魚だ。煮つけ(塩煮、しょうゆ煮)、唐揚げ(素揚げ)などにし、その地域の主食(米、タロイモ、ヤムイモ、バナナ、キャッサバ)との組み合わせるところなど和食と同じだ。
本種は雑食性で海藻などを好んで食べ、磯焼けの原因とみなされている。また未利用魚を強調するために臭い魚といいすぎている。そんなに問題のある魚ではないことも書いておきたい。この魚を積極的に食べることが、磯焼け防止にもなる。
珍魚度 水揚げ量が多い魚だが、流通しない。未利用魚である度合いも高い。
鰭の棘に毒を持つので手に入れたら鰭を切り取り、臭みが出やすいので内臓も除去するといい。水産基本情報
市場での評価 瀬戸内海兵庫県、岡山県、徳島県では秋にとれる小型に高値をつける。関東では冬に活けで入荷したものはある程度の値段がつく。野締め(漁のときに死んだもの)は非常に安い。またシモフリアイゴ型は沖縄では一般的な食用魚。やや庶民的な値段。
漁法 刺し網、定置網、釣り
産地(漁獲量の多い順) 徳島県選び方
くすんだ黒っぽい暗い色合いよりも、明るい色のものがいい。腹がエサで満たされていないものがいい。味わい
大型(産卵参加固体)は6月から9月に脂が乗っている。産卵期の個体は消化管が縮小しており、内臓にも臭味があまりない。産卵期は地域によってばらつきがあるので、どうしてもずれがある。産卵後は痩せてしまうがまずくはない。
25cm前後以下は秋〜冬。
背鰭(せびれ)、尻鰭(しりびれ)の棘には毒があるので、さされないように注意。最初に棘を切り取ってから料理する。内臓さえとればとても保ちのいい魚で保存さえよければ1週間くらいは食べることができる。
生きている状態で臭みのある個体は食べないこと。臭みを感じない個体は手に入れたらできるだけ早く内臓を抜く。持ち帰る前に棘を切り取り内臓を取っておくといちばんいい。
鱗は非常に微少で厚い皮と一体化していてはぎ取ることができる。骨はあまり硬くない。皮は熱を通すと柔らかくなり気にならなくなるので刺身以外の料理では取る必要がない。
透明感のある非常に上質な白身であり、熱を通しても硬くしまらないが、場所や季節によっては臭みがある。
生殖巣 卵巣(たまご)、白子(精巣)は非常に美味。各地で好んで食用となっている。
スク 沖縄県、鹿児島県諸島部奄美大島などで孵化後すぐはプランクトン食でこれを「スク」という。生で食べても美味。唐揚げなどにもなる。すくがらす(塩漬け)にしてもよい。
漁獲後、締めて、内臓と頭部をとってから流通させるといい。栄養
ー危険性など
食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
アイゴの料理・レシピ・食べ方/煮る(まーす煮、煮つけ)、生食(刺身、カルパッチョ)、焼く(塩焼き、干もの)、揚げる(唐揚げ)、【真子】煮る、焼く(塩焼きアイゴの刺身、塩とライムとホットチリ 紀州、田辺(和歌山県田辺市)の宇井縫蔵は「八九月頃頗る美味」と記している。相模湾の8月、9月は産卵後で腹が薄く痩せている個体が多いのに不思議である。せっかくなので9月の相模湾二宮沖のアイゴを食べてみる。クリックで閉じます
水揚げしてから8時間後に水洗いする。生殖巣はない。ペーパータオルにくるんで保存する。これを水揚げ後14時間後と、38時間後に刺身にして食べ比べしてみた。
三枚に下ろし、血合い骨・腹骨を取り、皮を引き刺身にする。ともにまったく臭味はなくうま味豊かで素晴らしい食感だった。食感は少々落ちているものの、味の点では38時間後の方が上である。
気温34度と猛暑なので、塩とライム、ホットチリと2回とも同じ食べ方にする。意外に脂が感じられて、口溶け感も微かにあり、何よりも噛めば噛むほどうま味がにじみ出てくる。食べていて、味のダレがない。
アイゴの刺身 10月7日の個体だ。漁獲後ていねいに締めて頭部と内臓とったものだ。身がしっかりしているので薄作りにする。実にうま味豊かでじわりと舌にうま味が感じられる。ワサビじょうゆでも、酢みそで食べてもいい。ごま油と塩、韓国酢みそ(コチュジャン、酢、ごま油)で食べてもおいしい。クリックで閉じます
アイゴのセビチェ 水洗いして三枚に下ろして皮を引く。できるだけ細かく切り、ライム・塩・辛い唐辛子・紫玉ねぎと和える。1時間以上寝かせて食べる。やや塩辛く作ると3〜4日間くらい食べ続けることができる。涼味を感じるもので、スピリッツに合う。クリックで閉じますクリックで閉じます
アイゴのカルパッチョ 7月21日の抱卵した個体である。卵巣はあまり大きくはなっていない。下ろしながら感じる個体であった。水揚げ、9時間後に下ろして内臓を除去、ペーパータオルにくるんで保冷する。
これを三枚に下ろして皮を引き、できるだけ薄く切りつける。皿ににんにくをこすりつけ塩コショウしてオリーブオイルを加える。ここに薄切りにした身を並べて行き、並べ終わったらスプーンでとんとんと馴染ませる。上からも塩コショウしてオリーブオイル、シーカーサーを振り、またとんとんと馴染ませる。香りのある野菜を散らす。
薄く切りつけてもオリーブオイルや柑橘類を振っても豊かな身自体の味が感じられる。不思議なことにフランスパンなどにとてもよく合う。
アイゴの一夜干し 生きている状態で締めて、頭部と内臓を取り去って持ち帰ったものを使った。二枚に下ろして骨つきの方を20分前後(小型なら短くていい)立て塩にする。これを1日干したもの。大きさによってはもっと短くてもいい。これを焼き上げる。火が通ると身が硬く締まるが、硬くなるほどではない。非常にうま味が強く、クセのない上質な白身でとてもおいしい。クリックで閉じますアイゴのみりん干 8月、産卵後の個体は活け締めではないにも関わらず、臭みがなかった。しかも筋肉はさほど痩せていなかった。これを干ものにする。三枚に下ろして水分をよくきり、振り塩をする。表面に出て来た水分を拭き取り、醤油・砂糖・少量のみりんに1時間前後漬け込んで干した。適度に身が締まり、非常に美味。クリックで閉じますアイゴの煮つけ 瀬戸内海や徳島県では内蔵をとらないで煮つけにする。この地域のものは比較的臭みがなく、煮つけても気にならないことが多い。徳島県では唐辛子と煮るとも。身もしまっていて美味しいが、内蔵がほろ苦くて味わい深く、実にうまい。魚類中内蔵のうまさは屈指。クリックで閉じますクリックで閉じます
アイゴの素揚げ 石垣島のウミンチュも、また西太平洋の熱帯域でも、アイゴ類などニザダイ亜目の魚は素揚げにすると美味だという。熱帯では素揚げにしてタロイモやキャッサバ、ご飯などのおかずにする。
水洗いして水分をよくきり、皮付きのまま素揚げにする。皮も皮下の身も香ばしく、身にうまみがある。手で身を引き剥がしながら食べる。揚げたてに塩コショウをしているが、しょうゆなどを振ってもいい。
アイゴのフライ 生きているものを締めて、頭部と内臓を取り去ったものを使った。三枚に下ろし腹骨と血合い骨を取る。塩コショウして小麦粉をまぶし、衣(小麦粉・卵・水)をつけてパン粉をまぶして揚げる。さくっと香ばしい中に鶏肉を思わせるしまった身と、強いうま味が楽しめる。クリックで閉じますアイゴのみそ汁 石垣島のウミンチュに聞いたもの。ニザダイ科やアイゴ科の魚を素焼きにする。これを適当に割って、水から煮出してみそを溶く。アイゴの臭みが感じられず、深みのある味わいになる。ご飯にもよく合う。クリックで閉じますクリックで閉じます
アイゴの真子の塩焼き 卵巣・精巣は非常にうま味が豊かである。独特の渋味と苦みがあるが、それがうま味をより強く感じさせる。卵粒が小さく柔らかいのもいい。ここでは単純に振り塩をして寝かせておく。これを焼き上げる。焼いてもパサつかず実においしい。ご飯にも合う。
アイゴの白子の塩焼き 精巣があったらていねいに取り出す。振り塩をして1時間以上置き、焼き上げる。端的においしいのだが、焼き加減が難しい。焼きすぎるとパサつく。煮た方がうまいかも知れない。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
刺身 好んで食べるのは兵庫県家島諸島、岡山県、香川県、西日本各地。岡山県瀬戸内海日生では高級魚。瀬戸内海沿岸では秋、小型の20センチ弱の個体が多く、これを活魚として刺身にする。
煮つけ 兵庫県姫路市家島群島坊勢島、徳島県、兵庫県明石など日本各地。基本的に内蔵はとらないで煮つける。多くの地域ではもっともうまいのは内蔵(「ぜんまい」などとも)と言われている。クリックで閉じます
八九月頗る美味/アイゴの塩焼き 夏の塩焼きは非常にうまいので、丸のまま焼くという人に高知県大月町出会っている。今回はそれに従い丸のまま焼き上げてみた。
以下に宇井縫蔵のアイゴの項を引くが、確かに8月の丸のまま焼いただけの塩焼きは内臓・生殖巣を含めて非常にうまい。
〈田邊地方では酒糟を餌とし夏秋の候多く釣獲せられる。遊漁魚の一である。主に盬焼・煮付とし、肉しまり八九月頃頗る美味〉『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)
やのやっぎクリックで閉じます「やっぎ」は焼いて切る、「焼き切り」は変化したものだろう。新鮮な「や(アイゴ)」を三枚に下ろし、皮をあぶって氷水にはなつ。水分をよくきり刺身状に切ったもの。わさび醤油で食べる。鮮度がいいと皮目が香ばしく、身に強いうま味がある。また身質が非常によいので、ボリューミーである。[鹿児島県南さつま市笠沙] クリックで閉じます
あいのたたき 宍喰の郷土料理。定置網の漁師さんに聞いた。たたき自体は白身魚全般を使うが、アイゴを使うこともあり、刺身などと比べて食べやすいとも。アイゴは水洗いして皮を剥く。三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。皮目を焼いて(バーナーなどで炙ってもいい)、熱いうちに刺身状に切り、塩を手にまぶして上からとんとんとたたく、柚子酢(柚子の果汁)をふりまたたたく。宍喰ではねぎではなく玉ねぎを添える。身質のいいアイゴのおいしさを堪能できる。多少鮮度が落ちていても臭みが軽減できそうだ。[徳島県海部郡海陽町宍喰 宍喰漁協 定置網]
クリックで閉じます湯引きバリの湯引き 長崎県平戸市度島では、湯引きにする。三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。皮つきのまま、湯通しし、氷水に落として水分をきる。祝い事などのときにイカの湯引きと一緒に、刺身盛り合わせに添える。[福畑敏光さん 長崎県平戸市度島]
ヤノウオの湯引き 長崎県雲仙市小浜では、旬の6月のヤノウオ(アイゴ)を食べる。内臓を傷つけないように三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を抜く。皮つきのまま厚みを揃えて刺身状に切る。これを6〜7秒湯引きする。これをしょうがに酢みそ、梅肉などで食べる。[佐藤厚さん 長崎県雲仙市]
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アイゴのまーす煮 沖縄では「まーす(塩)」で味つけして煮る。これを「まーす煮」という。強火で急激に煮て、水分を飛ばすようにするのがコツ。隠し味に泡盛を入れることも。また豆腐を一緒に煮ると、本体以上に美味でもある。アイゴは沖縄県内にも様々な呼び名がある。知念では「マーエーのまーす煮」、石垣市では「エーグァーのまーす煮」になる。
クリックで閉じます白子・卵巣真子の塩焼き 山陰、九州各地などではアイゴの卵巣、白子だけでの流通がある。島根県浜田市では卵巣よりも白子が高いが、別の地域でもそうなのかは調べているところ。真子は塩漬け(振り塩でも)にして焼いて食べる。独特の風味、焼いた香ばしさがありとても美味。[島根県浜田市]バリのぜんまい煮(アイゴの内臓煮) 徳島県や香川県で内臓を「ぜんまい」と言う。この「ぜんまい」のみを煮たもの。ここでは酒・しょうゆ・みりん・水で煮てみた。できるだけ鮮度のいいものを使いたいが、磯臭ささえ気にしなければ、ほろ苦みがあり、口に入れると脂があって軟らかく溶けるようでまことにうまい。[徳島県、香川県、鹿児島県など]クリックで閉じますクリックで閉じます白子・卵巣真子・白子煮つけ 山陰、九州各地などではアイゴの卵巣、白子だけでの流通がある。島根県浜田市では卵巣よりも白子が高いが、別の地域でもそうなのかは調べているところ。白子・真子は一緒に煮つけにして食べると、やはり白子の方がうまいと思う。[島根県浜田市]関連コラム(郷土料理)
湯引き・長崎県雲仙市富津の湯引き
長崎県雲仙市小浜富津で作られているもの。 魚を皮付きのまま湯通しするのを「湯引き」といい。 三枚に下ろして腹骨と血合い骨を取った状態で湯をかける「湯がけ」がある・・・ 続きを開く加工品・名産品
燻製 島根県には燻製があり、非常に美味。クリックで閉じますばりこの干もの
ばりこの干もの アイゴの干ものは和歌山県で盛んに作られている。取り分け多いのが秋にとれる小形のアイゴ(バリコ)を干し上げたもの。焼きたては脂がふつふつとして独特の風味と微かな渋味がある。[紀州魚介庵 かんてき 和歌山園田辺市、あまだ魚店 和歌山県田辺市]
紀ノ川 〈東京へ出ている姪御に対して叔父が「『節がきたらバリゴやの何やの、紀州の香りを送ろうかいうておりますのし』……バリコというのは、紀州西北寄りの海でとれる皮剥に似たあいという魚を開いて乾したこの地方独特の珍味の称であった」〉『紀ノ川』(有吉佐和子 1959 婦人画報)
あい干し(アイノバリの干もの) アイゴの成魚の干もの。多少磯臭さがあるものの、うま味や皮目の風味が豊かで、とても味わい深い。酒の肴として上々である。[泉源 徳島県海部郡牟岐町、浜宮海産 徳島県海部郡美波町由岐]クリックで閉じますあい干し
釣り情報
磯釣りでの代表的な外道、西日本では本種を対象にもする。浮きづり、オキアミなどの餌。
沖縄ではゴマアイゴの外道として釣れる。歴史・ことわざ・雑学など
磯焼け 海藻を食べるので磯焼けの原因動物のひとつとされている。
小便 「ばり」は小便のこと。臭いからくる呼び名が多い。
あいのなますで皿ねぶり 徳島県海部郡海陽町宍喰ではアイゴの刺身を酢みそで食べる。これを「なます」というが、食べると皿をなめるほどにうまいということ。参考文献・協力
協力/明石浦漁業協同組合(兵庫県明石市)、伊東正英さん(鹿児島県南さつま市笠沙)、小渡兵衛さん、宍喰漁業協同組合(徳島県海部郡海陽町)、二宮定置(神奈川県二宮町)、佐藤厚さん(長崎県雲仙市)、福畑敏光さん(長崎県平戸市度島)
「徳島水研だより 第 83 号(2012 年 3 月掲載) アイゴ当歳魚の大量発生とその有効利用」(海洋生産技術担当 和田隆史,環境増養殖担当 棚田教生)、『土佐の魚』(蒲原稔治 高知縣文協協会1949)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、広辞苑、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『島根のさかな』(島根県水産試験場 山陰中央新報社)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣)、『沖縄の漁具・漁法』(沖縄県漁業振興基金 編集沖縄県水産試験場)、『あいちの水産物 ハンドブック100』(愛知県農林水産課)地方名・市場名 ?
バリ
場所静岡県静浦・駿河湾周辺、三重県東紀州、岡山県、広島県、山口県宇部市、福岡県、長崎県平戸市度島、鹿児島県種子島など 参考聞取、三重県『東紀州のお魚リスト』、『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)アイ[棘]
場所愛知県、三重県志摩市志摩町和具・東紀州、和歌山県田辺市、山口県東和町、徳島県海部郡北灘・伊座利・由岐町・牟岐町・海陽町宍喰、沖縄県宮古 参考日比野友亮さん/和具の方言、三重県『東紀州のお魚リスト』、阿波学会研究紀要・由岐町の魚類と淡水エビ類、『山口県瀬戸内海側で使用 されている魚介類の地方名称 について』(木村博)、聞取