SL 40cm前後になる。胸鰭上方に暗色斑がある。体側に楕円形の小さな黄土色(オレンジ色)の斑紋が散らばる。尾鰭の切れ込みは成魚では深く、先端は丸い。[16cm SL ・118g]
ブチアイゴの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★★
一般的(流通量は普通)味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ニザダイ亜目アイゴ科アイゴ属外国名
学名
Siganus punctatus (Schneider & Forster, 1801)漢字・学名由来
漢字 斑藍子、斑阿乙呉。
由来・語源 斑(ぶち 多色の斑紋のある)アイゴの意味。東京での呼び名。アイヌ語で棘のあるイラクサを「あい」という。ここから「あい」は棘のある、「ご」は魚を表す語尾。Schneider
Johann Gottlob Theaenus Schneider(ヨハン・ゴットロープ・テアエヌス・シュナイダー 1750-1822 ドイツ)。博物学者。マルクス・エリエゼル・ブロッホ(Marcus Élieser Bloch)とともに『110の画像付分類魚類学』を刊行、完成させた。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。岩礁・サンゴ礁域。
小笠原諸島、高知県柏島、[豊後水道鶴見]、琉球列島。
台湾、香港、西沙諸島、タイランド湾、西太平洋、カロリン諸島、キーリング諸島、オーストラリア西岸。生態
ー基本情報
沖縄では食用魚で、比較的重要なもの。
アイゴ科のなかでは大型で臭みがないのでゴマアイゴとともにやや高値。水産基本情報
市場での評価/沖縄では少ないながら水揚げがある。比較的大型で臭みのある個体が少ないのでやや高値がつく。
漁法/刺し網、刺突漁
産地/沖縄県選び方
触って張りのあるもの。ブチ模様(ドット)の黄色みの強いもの。味わい
旬は不明だが、晩春と初夏は不安定。
鱗は細かいが取りやすい。皮は厚みがあって強くはぐことができる。骨は硬くない。
上質のきめの細かい白身で血合いが弱く透明感がある。熱を通しても硬く締まらない。
大型なので生食、ソテー、煮るなど多彩な料理に使えそうだ。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
磯や防波堤などからオキアミエサで釣る。歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/河村雄太さん(沖縄県石垣市)
『沖縄の漁具・漁法』(沖縄県漁業振興基金 編集沖縄県水産試験場)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本の海水魚』(岡村収、尼岡邦夫編・監修 山と渓谷社)、『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)、『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)