アフリカミナミイセエビ

Scientific Name / Jasus lalandii(H.Milne-Edwards)

アフリカミナミイセエビの形態写真

体長30センチ前後。明るいオレンジ色で触覚に白い帯がある。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目イセエビ下目イセエビ科ミナミイセエビ属

    外国名

    Cape rock-lobster
    言語英名 
    Langouste du Cap
    言語フランス語 

    学名

    Jasus lalandii(H.Milne-Edwards)

    漢字・学名由来

    漢字 阿弗利加南伊勢蝦
    由来・語源 南半球に生息するイセエビの1属で、アフリカ周辺に生息するもの。

    地方名・市場名

    アフリカロブスター ロブスター
    備考市場名・商品名。 

    生息域

    アフリカ東岸、ナミビア、南アフリカ。

    生態

    基本情報

    イセエビ科総論
    イセエビというのは現在ではイセエビ属22種とミナミイセエビ属7種の総称。
    世界中の暖かい海にいるもので、非常に大型になる。
    国内ではイセエビを代表としてカノコイセエビ、ニシキエビなど。
    ニュージーランドや南アフリカ、東南アジアなどから多種類の近縁種が輸入されている。
    エビの語源となったイセエビは食用としてだけではなく、冠婚葬祭や正月飾りにも使われる。
    またえび茶色、歌舞伎役者の名前「海老蔵」など文化的にも重要となっている。

    本種(アフリカミナミイセエビ)について
    南半球にいるイセエビの仲間。
    国内でとれるイセエビ類は年間千トン台で推移している。
    これでは国内の需要はまかなえず、世界各地から輸入している。
    そのため現状では国内で消費するイセエビ類の80パーセントは輸入ものとなっている。
    その代表的なものがミナミイセエビとなる。
    ミナミイセエビは英名のままロックロブスターと呼ばれている。
    ただ、イセエビとしてダメとは言いようがない。
    イセエビとして提供してはいけないというのはおかしい。
    ニュージーランド、オーストラリア、アフリカ南部に多く。
    イセエビ属よりも小型で安い。
    そのために結婚式やおせち料理などに多用されている。
    また比較的手頃なイセエビ料理のほとんどがアフリカミナミイセエビなどロックロブスターとなっている。

    水産基本情報

    市場での評価 イセエビの仲間では比較的安い。市場では冷凍、活けともによく見かける。イセエビ類では値段が安い。
    漁法
    主な産地 南アフリカ

    選び方

    活けは生きがよく、甲羅の硬いもので持ち重りのするもの。冷凍ものは重いものを選ぶ。

    味わい

    旬は不明
    殻が硬いが、イセエビの仲間としては薄い方。
    身はしまっており、甘みがある。
    ただしイセエビと比べるとややしまりが悪く、甘みが弱い。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法
    みそ汁、ゆでる、焼く、フライ、しゃぶしゃぶ、刺身
    伝統料理:鬼がら焼き(つけ焼き)、具足煮(煮つけ)

    イセエビの仲間は生よりも熱を通して美味。
    普通はゆでる、焼いて食べることが多い。熱を通すことで甘みが強くなり、適度に繊維質の身は非常にうまい。
    ただし食べる手段としては、みそ汁がいちばん優れている。
    刺身はあまり美味とは思えない。例えば軽く湯引きにした方がうまい。
    他には伝統的な具足煮、鬼がら焼きなどイセエビと同様にうまい。
    また歩留まりが非常に悪いのだが、海老フライにしてもうまい。

    料理はイセエビ類共通。イセエビを参照。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    干もの

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

  • 主食材として「アフリカミナミイセエビ」を使用したレシピ一覧

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