ネズミヒゲ

Scientific Name / Coelorinchus anatirostris Jordan & Gilbert, 1904

ネズミヒゲの形態写真

43cm TL 前後になる。吻はやや尖るが取り分け長くない。鱗は棘っぽくザラザラして触ると引っかかる。頭部と腹部は大きく尾鰭に向かって細る。頭部下面はほとんど無鱗。発光器は肛門から前方に伸びる。下顎先端に1本の髭がある。第1背鰭中央下側線までの鱗数は3〜5。
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43cm TL 前後になる。吻はやや尖るが取り分け長くない。鱗は棘っぽくザラザラして触ると引っかかる。頭部と腹部は大きく尾鰭に向かって細る。頭部下面はほとんど無鱗。発光器は肛門から前方に伸びる。下顎先端に1本の髭がある。第1背鰭中央下側線までの鱗数は3〜5。43cm TL 前後になる。吻はやや尖るが取り分け長くない。鱗は棘っぽくザラザラして触ると引っかかる。頭部と腹部は大きく尾鰭に向かって細る。頭部下面はほとんど無鱗。発光器は肛門から前方に伸びる。下顎先端に1本の髭がある。第1背鰭中央下側線までの鱗数は3〜5。43cm TL 前後になる。吻はやや尖るが取り分け長くない。鱗は棘っぽくザラザラして触ると引っかかる。頭部と腹部は大きく尾鰭に向かって細る。頭部下面はほとんど無鱗。発光器は肛門から前方に伸びる。下顎先端に1本の髭がある。第1背鰭中央下側線までの鱗数は3〜5。43cm TL 前後になる。吻はやや尖るが取り分け長くない。鱗は棘っぽくザラザラして触ると引っかかる。頭部と腹部は大きく尾鰭に向かって細る。頭部下面はほとんど無鱗。発光器は肛門から前方に伸びる。下顎先端に1本の髭がある。第1背鰭中央下側線までの鱗数は3〜5。吻はやや尖るが取り分け長くない。頭部下面はほとんど無鱗。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱新鰭区真骨亜区正真骨下区側鰭上目タラ目ソコダラ科トウジン属

    外国名

    Duckbill grenadier
    言語英語 備考fishbase 

    学名

    Coelorinchus anatirostris Jordan & Gilbert, 1904

    漢字・学名由来

    漢字/鼠髭 Nezumihige
    由来・語源/見た目からだと思う。松原喜代松は比較的学名をのままの意味で命名することが多い、のにもかかわわらずネズミとしたのは、命名者が松原喜代松ではなく、それ以前の人、例えば田中茂穂の年代の人だからだろうか? 「ひげ」は古くはヒゲ属であったため。
    〈無棘亞目ソコダラ科タウジン屬(ヒゲ屬) ネズミヒゲ 吻は鴨類の嘴の様に鋭い〉『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)
    種小名/anatirostris ラテン語でana、anatis は鴨とかアヒル類のことで rostris (rostrum)は嘴(くちばし)。
    Jordan
    David Starr Jordan〈デイビッド・スター・ジョーダン(ジョルダン) 1851-1931 アメリカ〉。魚類学者。日本の魚類学の創始者とされる田中茂穂とスナイダーとの共著『日本魚類目録』を出版。
    Gilbert
    Charles Henry Gilbert(チャールズ・ヘンリー・ギルバート 1859-1928年)。アメリカの魚類学者。太平洋北西部の魚類を研究。サケ類の研究で有名。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深300-1160mの砂泥地。
    相模湾〜土佐湾の太平洋沿岸、東シナ海大陸棚縁辺・斜面。
    臺灣、オーストラリア北東岸、バヌアツ諸島、ニューカレドニア西方。

    生態

    基本情報

    土佐湾以南にいる深海魚である。底曳き網などで希に揚がるが、ほとんど利用されていないと思っている。同じ属のトウジンやオニヒゲは大型であり、まとまってとれるので希に流通するが、本種は流通にはのらないと思っている。ちなみにソコダラ科の魚は上質の白身でおいしい。
    珍魚度 珍魚としてもいいかも知れないが、意外に揚がっていて、単に捨てられているので見かけることが少ないのだと考える方が妥当である。底曳き網などの水揚げで見つかる可能性がある。

    水産基本情報

    市場での評価/土佐湾、東シナ海などの底曳き網で揚がっていると思われるが、利用度は低いと思われる。
    漁法/底曳き網
    産地/鹿児島県

    選び方

    味わい

    旬は不明。
    歩留まりが悪いのが残念ではあるものの下ろし安く、小骨がない。
    鱗は頭部で硬く、体幹部分は弱く取りやすい。骨は柔らかく皮も薄い。非常にきれいな白身で熱を通しても硬く締まらない。肝は絶品で卵巣も美味。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ネズミヒゲの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、揚げる(唐揚げ)
    ネズミヒゲの煮つけ ソコダラ科の魚の味は比較的似ている。煮ても硬く締まらず、身離れがよく、調味料が均質に染みこみやすい。煮つけ用の魚としてはこれ以上のものはない。
    水洗いして頭部は煩わしいので切り捨てる。真子を壊さないように内臓を出し、水分をきって湯通しする。冷水に落として残った鱗とぬめりを流す。これを酒・砂糖・醤油・水を沸かした中で煮る。

    ネズミヒゲの唐揚げ 小型の場合、料理法が狭く、歩留まりよく利用するなら唐揚げしかないと思っている。水洗いして頭部を落とし、水分をよく切り、片栗粉をまぶして二度揚げする。さくさくと丸ごと食べられ、実に香ばしい。たくさんあると嬉しい味である。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市 ■http://tanakasuisan-kagoshima.com/)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「ネズミヒゲ」を使用したレシピ一覧

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