タイセイヨウニシン

Scientific Name / Clupea harengus Linnaeus, 1758

代表的な呼び名ニシン

タイセイヨウニシンの形態写真

体長45cm前後になる。太平洋にいるニシンに非常に似ている。側扁(左右に平たい)し、細長い。腹の正中線上にある硬い骨が腹鰭の前と後にある。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★★
      重要
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区側ニシン上目ニシン目ニシン科ニシン亜科ニシン属

    外国名

    Atlantic herring
    言語英語 
    Haring
    言語オランダ語 場所オランダ 
    Sill
    言語スエーデン語 場所スエーデン 
    Arenque
    言語スペイン語 場所スペイン 
    Hering
    言語ドイツ語 場所ドイツ 
    Sild
    言語ノルウェー語 場所ノルウェー 
    Silli
    言語フィンランド語 場所フィンランド 
    Hareng
    言語フランス語 場所フランス 

    学名

    Clupea harengus Linnaeus, 1758

    漢字・学名由来

    漢字 大西洋鰊
    由来・語源 大西洋に生息するニシンの意味。

    地方名・市場名

    ニシン
    場所市場 備考単に。 

    生息域

    海水魚。
    ノースカロライナ〜ジブラルタルまで北大西洋に広く分布する。

    生態

    基本情報

    流通する加工品の多くが本種。
    数の子も塩ニシンも身欠ニシンも、本種もしくは北大西洋でとれた輸入ものが多くなっている。
    ニシンは本来、鮮魚よりも加工品が重要なもの。
    その格好品の多くが本種など輸入ものが原料となっている。

    水産基本情報

    市場での評価 冷凍魚、加工品として見かけるもの。やや高値。
    漁法 底曳き網
    産地 ノルウェー、アイスランド

    選び方

    味わい

    冷凍輸入されているので旬はない。
    鱗は弱く皮はややしっかりしている。骨は軟らかい。
    皮目に独特の風味があり、身は熱を通しても硬くならない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ)、生食(酢じめ)

    関連コラム(料理法・レシピ)

    記事のサムネイル写真Sursild
    古い話になるがノルウェー産のニシンの酢漬けをもらったことがあって、わくわくして食べたらまったくおいしくない。がっかりして、その頃、購読していた専門誌で読んだり、・・・ 続きを開く

    好んで食べる地域・名物料理

    関連コラム(郷土料理)

    記事のサムネイル写真ニシンの三平汁
    三平汁」は近世江戸時代に「にしん漁場」で作り始められたもの。ニシンの「塩漬け(魚自体も使うとは思うが現在の魚醬のようなものか)」と野菜を煮た汁のこと。 「さん・・・ 続きを開く

    加工品・名産品

    丸干し、身欠きニシン、数の子、子持ちニシン他

    塩にしん タイセイヨウニシンを丸のまま塩漬けにしたもの。脂がのっていて非常に美味。太平洋産との違いは食べてもわからない。
    鰊おさしみマリネ アイスランド産を塩、砂糖でしめ、醸造酢でマリネしたもの。甘さも塩加減も控えめでなかなかいい味である。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『原色魚類大図鑑』(安倍宗明 北隆館)、『新顔の魚 1970-1995』(阿部宗明 財団法人伊藤魚学研究振興財団 まんぼう社)、『水産統計』(農林水産省)
  • 主食材として「タイセイヨウニシン」を使用したレシピ一覧

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