サンマの煮干し、節 あまり多くないが煮干しはラーメンスープなどに使われている。
【総菜】
煮もの レトルトなどで出回っている。醤油味、みそ味などがある。単に煮たものから、あぶって煮たものなど多彩。
酢漬け 甘酢漬けや野菜と漬け込んだもの。サラダなどとうたったものなど種類が多く、小売店などでは普通。

サンマの丸干し

さんまの丸干し 11月〜3月くらいまでとれる脂の抜けたサンマを干し上げたもの。干し加減が強く保存性も高い。本来の「丸干し」はこの脂の抜けたもので作り、海辺から山間部へと運ばれた。伊賀市では70代以上の人(2018年現在なので戦前戦後に生まれた方)は硬く干したサンマの丸干しを食べたことがあるという。1923年生まれの方は(名張市美旗町出身)は半分に切り、焼いて、とんとんとたたいて柔らかくして食べたという。長野県木曽町開田では昔(1950年代くらいまでか)は、このサンマの硬く干したものを食べていたという。適度な塩辛さと、凝縮されたサンマのうま味でご飯にも酒の肴にも合う。お茶漬けがうまい。千葉県、静岡県、三重県、和歌山県で作られている。

サンマの開き干し

さんま開き干し 千葉県、兵庫県では頭つきで胴を開く。頭部を落としたものもある。もっとも生産量の多いもの。

サンマの味醂干し

さんまのみりん干し 日本各地で作られている。「みりん」とあるが、基本形はしょうゆと砂糖、甘味料などで味つけして干したもの。しょうゆ色に濃く染まったものを「桜干し」[土佐の廣丸 高知県高知市、牧屋 神奈川県小田原市、紀勢海産 三重県北牟婁郡紀北町など]

塩さんま

塩さんま サンマを丸のまま塩漬けにしたもの。生に近い味。主に北海道で作られている。[丸弘水産 北海道厚岸町]
ぬか漬けさんま 頭を落としたサンマを糠に漬けたもの。比較的硬く締まっているのは脂の少ない日本海産を使っているためか。[須田嘉助商店 新潟県佐渡市]

ぬかさんま

ぬかさんま 生のサンマを丸ごと塩と糠に漬け込んだもの。糠の香りがする塩サンマといったところ。主に北海道で作られている。[岡田水産 北海道赤平市、カネマ浜屋商店 北海道根室市など]

コンチ サンマ グリョンポ

꽁치 コンチ サンマ グリョンポ(浦項) 浦項の名物といえばサンマを干したガァメギ(クァメギ)。秋刀魚を冷たい冬の夜に凍らせて、昼は溶かしながら発酵乾燥させて作り、匂いがちょっときつい食べ物ですが、不飽和脂肪酸が高く、血管拡張作用もいいので、成人病予防、女性の美肌効果にも優れた効果があと人気の食べ物。韓国国内でもガァメギといえば浦項市でその中でも港のすぐ隣にあるグリョンポ市場にはたくさんのお店や食堂が並んでいます。

はりこ

はりこ 春から初夏にかけて北上するサンマの幼魚を「はりこ」という。これを丸干しにしたもの。小さすぎるものは焼けないのでフライパンで煎って食べる。

さんまのかばやき缶詰

さんまのかばやき缶詰 サンマを焼いて甘辛い地につけ込んだものの缶詰。千葉県銚子市で初めて作られて以来のロングセラー。「チョウシタ印」のものが有名。[田原缶詰 千葉県銚子市ほか]

さんまのうの花漬

さんまのうの花漬 酢で締めて、甘酸っぱいうの花(おから)で棒ずし状にしたもの。さっぱりして魚臭さがなく食べやすい。[岩柳政次郎商店 千葉県山武郡九十九里町片貝6928-28、三浦屋水産 千葉県山武郡九十九里町片貝、入二商店 千葉県山武郡九十九里町]

さんまのごま漬け

さんまのごま漬け サンマを塩と酢でしめてごまをまぶして漬け込んだもの。カタクチイワシで作る「いわしのごま漬け」が有名だが、サンマでも作られている。[三浦屋水産 千葉県山武郡九十九里町]
まるごとさんま サンマの頭部と尾、内臓、骨を取り味つけしたもの。フライパンで料理できる。とても味がよく忙しいときなどに重宝。[JF久慈市漁業協同組合 岩手県久慈市]
サンマの佃煮 煮汁がほとんどなくなるまで甘辛く、骨まで柔らかく煮上げたもの。千葉県や宮城県で作られている。