9月後半、14入りサンマはどんな味か
14入を食べて初めて昔のサンマをしのぶことができる
見た目からして、9月らしいとは思うものの、2016年の4倍以上の値段を考えると、手放しで喜べない。
室温が27度もあるせいか、切りつけた身がにじんでくる。
刺身醤油をはじき返すほど、脂がある。
久しぶりのサンマらしい口溶け感がある。
これでやっと昔ながらのサンマにありつけた気がする。
よーくみると銀皮の直下に透明な層がみえる
本来は10月に脂の乗りはピークを迎え、徐々に鮮魚の水揚げが減り、冷凍に回されるようになる。
昔は早々とサンマ漁をやめて、それでも冷凍サンマがあまるほどだった。
今年はいったいどうなることやら。
出来れば冬、相模湾で揚がり、伊豆半島で揚がり、熊野灘までたどり着いて欲しいものである。
サンマの丸干し、愛し恋し。
背が盛り上がっているのがいいサンマだ
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に北海道釧路から14入(1箱2㎏入りで14本という意味)のサンマが来ていた。測ってみたら正確に143gだった。1本700円なので豊洲や川崎北部でも同じ値段だろう。
ちなみに高騰して以後、これが13とか、12になるととても手が出ない値段になる。もちろん逆に16とか18だったら特売品となる。
今回の固体は、2019年以前、9月中旬の並サンマ(比較的安い)の平均的重さである。
同じ9月中旬に200gなどというビックリサイズがあったのは14年も前のことだ。
それでも肩が盛り上がったサンマを見たのは久しぶりである。
さわるとぬめり感がある。
当分、このサイズが買えるはずだと思ったので、今回は刺身にする。