20cm SL 前後になる。細長く頭部後方がいちばん体高が高い。眼の上、後頭部に対になる棘がある。体側に棘を持つ節鱗列がある。[20.5cm SL ・112g]
コオリカジカの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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珍魚度・珍しさ
★★★★
正に珍魚・激レア生物魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキカジカ亜目カジカ科コオリカジカ属外国名
学名
Icelus cataphractus (Pavlenko, 1910)漢字・学名由来
漢字/氷杜父魚 Koorikajika
由来・語源/田中茂穂が命名。冷水域にいて、体に透明感があるためだとは思うが、なぜ氷をつけたのか不明である。属名の、Icelus を見て氷を思いついたのかも知れない。
田中茂穂はまた〈大正四年十二月の動物學雑誌にオモダカカジカ 面高杜父魚 Icelus omodakae Tanaka ……〉と命名したことがあると述べている。
Icelus cataphractus 属名、Icelus はギリシャ神話のイケロスで悪夢を生む神。cataphractus は甲冑をつけた、という意味。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。水深79-454mの砂泥底。
北海道全沿岸、武蔵堆、秋田県、富山県、若狭湾、兵庫県浜坂、島根県隠岐、山口県日本海側、青森県と宮城県の太平洋沿岸。
朝鮮半島元山から沿海州をへて間宮海峡、サハリン西岸・東岸、千島列島。生態
ー基本情報
北太平洋に生息する深海魚である。底曳き網や刺し網で揚がるが小型魚だ。漁の時に棘が強くて網に絡まりやすく、刺網などで外しにくいなどやっかいな存在でもある。量もまとまらないので未利用魚そのものとなっている。
棘が強く下ろしにくいのが難点だが、味のいい魚である。
珍魚度 珍魚とは言えない。ただし流通することはなく入手は至難。水産基本情報
市場での評価/流通しない。
漁法/底曳き網、刺網
産地/北海道選び方
触って張りのあるもの。透明感のあるもの。味わい
旬は不明。
鱗は棘状で取りにくい。皮は弱く、骨も柔らかい。
白身で熱を通しても硬くならない。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
強力/野圭太さん(丸の野水産 北海道羅臼町 ■https://www.tabechoku.com/producers/27483)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)、『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)
野圭太