郷土料理

煮つけの汁でおからをたく

煮つけ汁のおからはこくのある味


煮つけの煮汁でおからを炒り煮する。この煮汁でおからの煮る、は日本各地で行われている、家庭料理だ。
関東などでは煮汁を保存して、魚の煮つけに何度も使うが、これをときにおからに使うというのもありだろう。
1970年代に上京して行きつけの食堂ができて、その一皿におからがあった。おから炒り(炒り煮)は家庭料理の基本のキなのだけど、なかなかこの食堂のおからのような味にはならなかった。農文協の『聞き書』シリーズにもアカエイの煮つけの汁でおからを作ると言うのが出てくるくらいだから、歴史的にも古い料理なのだと思われる。ボクが初めて出会ったおいしい食堂のおからにも煮魚の煮汁が使われていたのでは、と推測している。
煮汁を保存して置くだけなので、経済的だし、とても簡単だし、そしておいしいし、で言うことなしの総菜である。

材料は基本的に3つ

魚の煮つけの煮汁を多めにして、煮汁を保存する。魚はなんでもいいが、煮つけ方はこってり甘辛が合う。
煮汁は冷蔵庫・冷凍庫で保存。
おからは水でさらさず、そのまま使ってもなんら問題はない。
青みはねぎだけで十分。好みでニンジンやゴボウを入れるといい。


おからを炒る

フライパンに油を引き、おからをいれてさらっとして、香ばしい香りが出てくるまで炒る。


煮汁を加えてさらに炒り煮する

香ばしい香りがしてきたら、煮汁を入れる。このとき火を止めてやるとやりやすい。均等に混ぜ合わせる。


仕上げにねぎを加える

少し炒り煮して、火を止めてねぎを加えて混ぜ込んで出来上がり。



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