長さ2.5メートル前後になる。中帯部は広い。
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物知り度
★★★
知っていたら通人級食べ物としての重要度
★★★★
重要味の評価度
★★★★★
究極の美味
分類
植物界褐藻植物門黄藻綱(褐藻綱)コンブ目コンブ科コンブ属外国名
学名
Saccharina japonica (Areschoug)漢字・学名由来
漢字 利尻昆布。
由来・語源 利尻島でたくさんとれたため。
■ コンブは『本草和名(延喜18年 西暦918)』に「比呂女」、「衣比須女」。
『伊呂波字類抄(色波字類抄)』(1144〜1181年)に「こんふ」、「こふ」が出ている。
■ コンブは漢字「昆布」が先にあり、その読み。
■ 古くは「広布(ひろめ)」と呼んだ。この「広布」を音読みしたことからコンブとなった。
■ アイヌ語で昆布をコムブといったので、それがコンブになった。
■ 中国では「海帯」。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。北海道松前半島から日本海、宗谷海峡をへて知床岬。主な分布域は羽幌町から網走。生態
ー基本情報
マコンブに似ていて、変種であるという説もある。
だし用昆布の中でもっとも高価なもの。
澄んでいながら、旨みがあり、海藻らしい香りがほどよい。
家庭で使われることは少なく、料理店などで利用されている。水産基本情報
稚内、利尻島、礼文島が主産地。選び方
黒いもので、乾燥の度合いが強いもの。茶色く退色しているものはダメ。味わい
乾物なので旬はない。
主にだしをとるもので、透明感のある上品な味わい。栄養
鉄分、ヨウ素、食物繊維が豊富。
血圧を下げるラミニン、ガン抑制効果の可能性を持っているフコイダンなど有効成分も豊富。危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
調理法 だし
すまし汁、椀物のだしなどに使われる。
だしは透明で旨み、微かに塩気を感じる。
また炊き合わせや、あんなどにも利用する。好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
とろろ昆布/酢に漬けて、柔らかくして、角材状に重ねて両端から薄く削ったもの。釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
■ 古くから慶祝の儀礼に用いられていた。これは「喜ぶ(よろこぶ)」にかけたもの。
■ 『続日本紀』の元正天皇霊亀元年(715年)、蝦夷須賀君古麻比呂(えぞすがのこまひろ)が先祖よりこのかた昆布を貢献した。参考文献・協力
『標準原色図鑑 海藻』(千原光雄 保育社)、『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、国立科学博物館 日本の海藻