ナガコンブ

Scientific Name / Saccharina longissima (Miyabe)

ナガコンブの形態写真

幅は狭く6センチ〜18センチ、長さ12メートル前後になる。世界でもっとも長くなるコンブ。

    • 物知り度

      ★★★
      知っていたら通人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    植物界褐藻植物門黄藻綱(褐藻綱)コンブ目コンブ科コンブ属

    外国名

    Kelp
    言語英名 

    学名

    Saccharina longissima (Miyabe)

    漢字・学名由来

    漢字 長昆布。
    由来・語源 非常に長くなる昆布。

    地方名・市場名

    クーブ
    場所沖縄 
    Laminaria longissima Miyabe
    備考旧学名。 
    アオコンブ[青こんぶ]
    サイズ / 時期6月初旬の若いものを茹でたもの 備考棹前昆布は本格的な収穫期である初夏、本州の梅雨時の6月初旬の若いもの。これをゆでたものを「青こんぶ」という。 
    ボンメ メノコ
    参考文献より。 

    生息域

    海水生。釧路、根室地方の太平洋岸。千島列島。

    生態

    基本情報

    主に道東でまとまってとれるもの。
    だしには向いていないため、藻体自体を利用し、昆布巻き、佃煮などになる。
    特にナガコンブを好むのが沖縄。
    汁に、豚肉や鶏肉と組み合わせたり、また昆布自体を炒め煮したりと料理法が多様。

    水産基本情報

    市場での評価 乾物として入荷してくる。昆布の中ではもっとも安値。
    漁法 採取
    産地 北海道

    選び方

    黒いもので乾燥の度合いが高いもの。

    味わい

    旬は乾物なのでない。
    だしは旨みに欠ける。
    藻体は柔らかく、煮るとすぐに柔らかくなる。

    栄養

    鉄分、ヨウ素、食物繊維が豊富。
    血圧を下げるラミナラン、ガン抑制効果の可能性を持っているフコイダンなど有効成分も豊富。

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法 煮もの、汁、おでん
    炒め煮にして美味。
    沖縄のクンブイリチーは、豚肉と蒲鉾などと甘辛く炒め煮にしたもの。
    少量の水分で煮ても柔らかくなるナガコンブに、もっとも向いた料理。
    みそ汁や吸い物の具にもなる。
    また佃煮などにも向いている。
    おでんの材料としても重要だし、美味。
    沖縄の郷土料理「くーんぶいりちー」。
    新潟県燕市で昆布巻き用に売られているもの。
    おでんに入った結び昆布
    刻み昆布

    好んで食べる地域・名物料理

    沖縄。

    加工品・名産品

    棹前昆布●「早煮昆布」、「野菜昆布」とも。5月〜昆布の漁期7月初旬・中旬以前にとったまわ若い軟らかいコンブ。
    早煮昆布(野菜昆布)●棹前昆布のことで、昆布が成長して硬くなる前にとったもの。あらかじめ蒸して煮えやすくして干したもの。以上の2種のこと。
    長切り昆布●1メートル前後の長さに切りそろえて出荷する昆布。
    結び昆布●結んで塩蔵した昆布。塩を抜きおでん、吸い物などに入れる。
    刻み昆布●一度蒸して細長く刻んだもの。煮ものに使う。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)、『釧路港 味覚の散歩道』(工藤虎男 釧路新書別巻)、国立科学博物館 日本の海藻
  • 主食材として「ナガコンブ」を使用したレシピ一覧

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