25cm SL 前後になる。側扁し、下あご近くから腹側、尾に向かって黄色い帯が2本走る。腹面は明るい黄色の帯のように見える。尾鰭上葉は糸状に伸びる。頭部の真後ろ肩に思える部分に赤い斑紋がない。[17cm・128g]
ソコイトヨリの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★★
一般的(流通量は普通)味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜科イトヨリダイ科イトヨリダイ属外国名
学名
Nemipterus bathybius Snyder, 1911漢字・学名由来
地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。水深35〜300メートルの砂地。イトヨリよりも深い場所にいる。
若狭湾、島根県敬川沖、山口県日本海沿岸、九州西岸、五島列島沿岸、相模湾〜九州南岸の太平洋沿岸、伊予灘、東シナ海南部大陸棚縁辺域。
済州島、台湾、フィリピン諸島、インドネシア、アンダマン海、オーストラリア北西岸。生態
ー基本情報
関東でもとれるが、やはり西日本の方が多い。
関東ではあまりイトヨリダイと区別しないで売られている。
高級魚のひとつで小売店にまでいかない。
一般家庭で料理される魚ではなく料理店などで食べる魚といったもの。水産基本情報
市場での評価 量は少ないがコンスタントに入荷してくる。市場でも珍しくない。イトヨリとあまり厳密に区別されない。値段は高い。
漁法 底曳き網、釣り
主な産地 九州選び方
体側に走る黄色い帯が鮮やかでくっきりしているもの。触って張りのあるもの。鰓が鮮紅色のもの。味わい
栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ソコイトヨリの料理法・調理法・食べ方/蒸す(酒蒸し、ワイン蒸し、ホイル焼き)、煮る(煮つけ、まーす煮)、汁(潮汁)、生食(皮霜造り、昆布締め、酢じめ)、焼く(塩焼き、干もの)、揚げる(フリット、天ぷら)クリックで閉じますソコイトヨリの酒蒸し
酒蒸し 三枚に下ろして血合い骨と腹骨を抜き、振り塩をして1時間ほど寝かせる。器に昆布をしき、切り身を乗せて酒を振り強火で蒸し上げる。温かい内に食べても冷やして食べてもおいしい。柑橘類などが好相性だ。
まーす煮 鱗を取り、内臓などをずぼ抜き(箸などで鰓などを内臓とともに挟み込み、回すようにして鰓と内臓を抜くこと)して、水分をよく拭き取り、皮に切れ込みを入れる。これを島豆腐(沖縄県で作られている豆腐。水抜きをした木綿豆腐でもいい)とともに少量の塩水で煮上げていく。塩水に魚のうま味が出ているので、身をせせり漬けながら食べる。一緒に煮た島豆腐がすこぶるつきにうまい。クリックで閉じますソコイトヨリのまーす煮
皮霜造り 単に刺身にしても見た目がよくないし、味わいに欠ける。三枚に下ろして腹骨、血合い骨を除く。皮目に湯をかけて氷水などに落として、水分をペーパータオルなどに包んで取る。少し置いてから刺身状に切りつける。焼霜造りにすると皮目の甘味が飛んでしまうので要注意。皮の甘味と皮下のうま味が楽しめる。クリックで閉じますソコイトヨリの皮霜造り
酢じめ 三枚に下ろして血合い骨、腹骨を取る。振り塩をして30分ほど置き(大きさ厚み、気温によって時間が違ってくる)、軽く酢洗い。新しい酢で5〜10分漬け込む(この時間も状況により違ってくる)。水分の多いのが酢と塩で適度に締まり、うま味と甘味が増す。クリックで閉じますソコイトヨリの酢じめ
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
釣り情報
水深100メートル〜150メートルあたりを片天秤、短冊餌などで狙う。アマダイ釣りにもくる。歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/マルコウ水産(東京都八王子市)
『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)