SL 18cm前後になる。眼下骨の縁辺、前鰓蓋骨の下縁に鋸歯がある。眼下に大きな棘が1本後方に向かってある。背部に2本の薄い色合いの縦縞がある。
ヨコシマタマガシラの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜科イトヨリダイ科ヨコシマタマガシラ属外国名
学名
Scolopsis lineata Quoy & Gaimard, 1824漢字・学名由来
漢字/横嶋玉頭 Yokosimatamagasira
由来・語源/不明地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。サンゴ礁域の水深約10-20mの砂礫地。
屋久島、琉球列島、小笠原諸島。
台湾南部、東沙諸島、南沙諸島、フィリピン諸島、インドネシア、グレートバリアリーフ、マーシャル諸島、バヌアツ、キーリング諸島。生態
ー基本情報
サンゴ礁などにいる小魚のひとつ。20cm前後しかないので食用魚として重要なものではないと思われる。水産基本情報
市場での評価/
漁法/
産地/沖縄県選び方
触って張りのあるもの。粘液が透明なもの。模様など退色していないもの。味わい
旬は不明。
鱗は非常に硬くとりにくい。厚みのある皮で強い。中骨がとても硬い。
透明感のある白身で血合いも弱い。熱を通すとやや硬く縮む。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ヨコシマタマガシラの料理法/煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)、ソテー(バター焼き)、汁(みそ汁)、揚げる(唐揚げ)クリックで閉じますヒシムチグヮーの煮つけ
ヨコシマタマガシラの煮つけ 皮に厚みがあり、煮るとほどよい硬さになり、呈味成分による甘味とうま味が豊か。身は煮るとやや硬く締まるが身離れがよく、ほんのり甘味がある。煮魚としてとても優秀で、味がいい。
ヨコシマタマガシラの塩焼き 単に塩焼きにしてみた。焼くとやや硬く締まるが、ほどよく繊維質で身離れがいい。身に味があり、しかも嫌みがない。皮目の香りも魅力的だ。イトヨリダイ科というよりもイサキ科に近い味に思える。クリックで閉じますヒシムチグヮーの塩焼き
ヨコシマタマガシラの刺身 三枚に下ろして皮を引いて、血合い骨を抜く。これを刺身に。塩焼きでも感じたがイトヨリダイ科というよりもイサキ科に近い味。うま味、甘味が豊かでしかも嫌みがない。クリックで閉じますヒシムチグヮーの刺身
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/河村雄太さん(沖縄県石垣市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)