イバラガニ

Scientific Name / Lithodes turritus Ortmann,1892

イバラガニの形態写真

甲幅20センチほどになる。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目異尾下目タラバガニ科イバラガニ属

    外国名

    学名

    Lithodes turritus Ortmann,1892

    漢字・学名由来

    漢字 棘蟹
    由来・語源 体中に棘(いばら)が生えているため。
    Ortmann
    Arnold Edward Ortmann(アーノルド・エドワード・オートマン 1863-1927)。ドイツ生まれの動物学者。後にアメリカに渡る。国内の動物ではデーデルラインの採取したものを研究記載したことで有名。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。房総半島沖、相模湾、駿河湾、遠州灘、紀伊水道、土佐湾、東シナ海。
    水深450~700メートル。

    生態

    基本情報

    底曳き網の水揚げのなかでも珍しいもの。
    産地などで細々と食べられている。
    ■このタラバガニの仲間はサワガニやズワイガニなどの短尾下目ではなく、ホンヤドカリ、ヤドカリなどと同じ異尾下目である。外見的にはハサミを含めると脚の数は8本であり、最後尾の脚は細く小さく甲羅の中に隠れていて鰓などの掃除をするなど、こっそりと大活躍している。
    ■珍しいもので、食用とされるにはとれる量がすくない。
    ■市場で「いばらがに」として売られているのはイバラガニモドキ。本種ではない。

    水産基本情報

    市場での評価 産地でほそぼそと食用となっている。流通はまずしない。
    漁法 カゴ漁、底曳き網

    選び方

    味わい

    タラバガニの仲間であるためにミソはほとんどない。食べるのは足の部分で蒸すのがいちばん。
    身はふっくらとボリューム感があり甘み旨味とも上々。イバラガニ属の中ではうまいほう。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法
    蒸す


    蒸しイバラガニ
    蒸す 蒸すと水分が多いのか、少しやせるが、味はとてもいい

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    愛知県一色町 一色在住の堀淳さんから
    『相模湾産深海性蟹類』(葉山しおさい博物館)
  • 主食材として「イバラガニ」を使用したレシピ一覧

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