甲幅20センチほどになる。甲羅、脚などは青味を帯びる。タラバガニと比べると裏面に色素がほとんどない。脚は甲羅の外に4対、中に1対で計10脚。心域の棘は4つであることが多い。[雄]
アブラガニの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★★
一般的(流通量は普通)味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目異尾下目タラバガニ科タラバガニ属外国名
学名
Paralithodes platypus (Brandi,1850)漢字・学名由来
漢字 油蟹 Aburagani
由来・語源 北海道などえの呼び名だと思う。味が油っぽいわけではなく、海に油を撒いたときのような色合いだからではないか。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。深海。
日本海、北海道周辺。
ロシア海域大陸棚付近、カラフト沿岸、オホーツク海北部、ベーリング海などの北の海に棲息。特にベーリング海北部に多産する。生態
ー基本情報
国産は主に北海道、青森県などが産地。ロシア、アメリカなどから活け、冷凍などで輸入されているものも多い。タラバガニと比べると味の点で劣るとされ、値段は一段安いが、それほど味に差はない。
非常にタラバガニに似ているのでしばしば偽装事件が起こっている。
■このタラバガニの仲間はサワガニやズワイガニなどの短尾下目ではなく、ホンヤドカリ、ヤドカリなどと同じ異尾下目である。外見的にはハサミを含めると脚の数は8本であり、最後尾の脚は細く小さく甲羅の中に隠れていて鰓などの掃除をするなど、こっそりと大活躍している。
アブラガニとタラバガニの見分け方最近ではアブラガニをタラバガニと偽って販売することも少なくなった。ほんの数年前まではゆでたものでは、明らかにアブラガニなのに「タラバガニ」と表示されているものがあった。アブラガニはタラバガニよりも安く、しかも美味であるので、別に偽装して売る必要はない。ただし「タラバガニ」として高く売ることが悪質な行為だと思う。水産基本情報
市場での評価 ロシアなどからの入荷量は多く、タラバとされて売られていることがある。値段はタラバガニよりも安くお買い得
漁法 カゴ漁、刺し網
代表的な産地 輸入原産国はアメリカ、ロシア、カナダ。国内では北海道、青森県。
古くは北海道のマダラ延縄量で混獲されていた。20世紀の初頭から刺し網などで専門にとるようになった。流通するタラバガニ科はタラバガニ、アブラガニ、ハナサキガニの3種。その他は少ない。選び方
生きているものは生きのいいもの。持って重さを感じるもの。味わい
旬は不明。
甲羅下には身がほとんどなく、みそはあまりうまくない。
殻はあまり硬くない。雄は足が長く歩留まりがいいが、雌は脚が短いので歩留まりがよくない。
肉は締まり、甘みがほどよく美味。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)、『釧路の魚と漁業』(釧路叢書)
北海道区水産研究所の「NEWS LETTER」