アカネアワビ

Scientific Name / Haliotis (Nordotis) rufescens Swainson,1822

アカネアワビの形態写真

写真のもので殻長14cm。貝殻は高く、内側の真珠層は紫、赤など彩り豊かである。呼吸孔は大きく煙突状に立たない。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ミミガイ科ミミガイ属

    外国名

    Red abalone
    言語英名 

    学名

    Haliotis (Nordotis) rufescens Swainson,1822

    漢字・学名由来

    漢字 茜鮑
    由来・語源 貝殻に茜色(あかねいろ 赤)を帯びるため。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。北アメリカ西海岸、オレゴン州からバハカリフォルニア。
    潮間帯から水深150メートルの岩場。

    生態

    基本情報

    北アメリカ原産のアワビだが、主にチリなどで養殖され、輸入されている。
    安いので国内で見かける機会が増えてきている。
    活け、加工用、もしくは安いアワビとして出回っている。

    水産基本情報

    市場での評価 築地などではあまり見かける機会はない。むしろ地方の物産館などで見つけられる。アワビのなかでは安い。
    漁法 養殖
    産地 チリ

    選び方

    味わい

    旬は不明
    貝殻は薄くふくらみがあって軟体部は大きい。
    軟体部は軟らかく、歯触りが悪い。煮ても硬く締まらない。
    貝としてのうま味は少ない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    料理法
    ソテー(バター焼き)、煮る、刺身


    アカネアワビのバター焼きアカネアワビのバター焼き
    貝自体にうま味が少ない上に食感が悪いので、ソテーするに限る。バターと相まってなかなかいける。
    アカネアワビの煮貝アカネアワビの煮貝
    煮ても硬くならず、煮汁も含みやすい。ただしアワビとしての美味しさ歯ごたえのよさはない。
    アカネアワビの刺身アカネアワビの刺身
    塩などで締めても締まらない。食感が悪く、うま味に欠ける。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    煮貝 山梨県甲府市などで作られている。古くは甲斐は山国で海産物を駿河(静岡県)に頼っていた。駿河の海産物を山越えで運ぶとき、塩漬けやしょうゆ漬け、干ものであったが、アワビはしょうゆにつけて馬の背にのせて運ばれる。この運ばれる間にしょうゆの味と馬の体温で味のよい煮貝が出来上がった。市内にある煮貝の老舗「みな与」の歴史には400年前となっているのだが、これでは年代が曖昧である。江戸期初期もしくは織豊時代ということだろうか。アワビはメガイアワビ、クロアワビ、マダカアワビが原材料であるが、近年はアカネアワビをはじめ輸入ものが多くなっている。

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

  • 主食材として「アカネアワビ」を使用したレシピ一覧

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