殻長12cm前後になる。貝殻は赤く、厚みがありやや硬質な感触ではなく鈍い。表面にはっきりした筋状の成長脈がある。貝殻の表面に凸凹のないもの。軟体部分のへりが黒い。[表側]
アカアワビの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱古腹足目ミミガイ科Haliotis属外国名
学名
Haliotis ruber Leach.1814漢字・学名由来
漢字 赤鮑
由来・語源 アワビの仲間で殻が赤いという意味。
アワビの語源■ 「あわぬみ(不合肉)」の意味で貝殻と身が合わないため。
■ 「あはすみ(合肉)」の意味で貝殻と身がぴたりと合うので。
■ 「あひ(合間)」の転化したもの。
■ 「あは(合)で「ひかる(ひかる)」の意味でふたがないことをいう。
■ 「あは(合)で「ひらく(開)」の意味でふたがないことをいう。
■ 「いはふ(岩触)」の転化。
■ 「いははひみ(岩這身)」で岩をはっているの意味。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。潮間帯下部。
オーストラリア西南部タスマニア島周辺。生態
ー基本情報
「ruber abalone(ゴムアワビ)」とは不思議なオーストラリア名。
2000年代以前からもっとも普通に見られるオーストラリア産のアワビ。
軟体部が黒いのでクロアワビなどよりも安い。
和名はアカアワビだが、流通上は「オーストラリアアワビ(オースト)」。
「Haliotis conicopora Peron, 1816(ビクトリアアワビ)」とともにオーストラリアを代表するものと言われるがビクトリアアワビはほとんど見たことがない。水産基本情報
市場での評価 オーストラリアのアワビ類ではもっともひんぱんに見かけるもの。国産のものよりより安く。時期によっては安定している。
漁法 採取
産地 オーストラリア選び方
原則的に生きているもの。身が痩せていなくて触って硬く締まるもの。味わい
旬は不明。
軟体の足は表面が黒く、なかは薄茶色。
黒い色素はこすると取ることが出来る。
塩でもんでもあまり硬くならない。
アワビ類としてはやや旨みに欠ける。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ソテー(バター焼き)、生食(刺身)、煮る(酒蒸し、煮貝)バター焼き 貝殻から取り出して、よく水洗いして水分をきる。これをバターでソテーする。あまり火を通しすぎないこととバターをたっぷり使うといい。アワビを取りだし、適宜に切り、貝殻に盛る。無塩バターなら味見をして塩コショウする。パセリの香りをだして貝殻に盛ったのにスースとしてかける。クリックで閉じますアワビのバター焼き
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/千葉県立博物館 黒住耐二
『原色圖鑑 世界の貝』(鹿間時夫、堀越増興 北隆館 1963)、『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)、『世界海産貝類コレクション大図鑑』(菱田嘉一 電気書院)