ソコホウボウの料理法・調理法・食べ方/揚げる(フライ、唐揚げ)、ソテー(ムニエル)、煮る(煮つけ)、汁(潮汁、みそ汁)、生食(刺身、カルパッチョ)
ソコホウボウのフライ 手に入れた6月の固体は生殖巣が大きく、脂ののりはイマイチであった。ただし上質の白身であることは変わりない。フライにしてみると、表面のさくっとしかパン粉の香ばしさに、なかはしっとりとジューシー。非常にウマシ。
フィッシュ&ちぃっぷす 水洗いして三枚に下ろして腹骨・血合い骨をとる。適当に切り、塩コショウして小麦粉をまぶす。フィッシュ&ティップス用の衣(卵、小麦粉、ビール、酢を合わせたもの)をつけて揚げたもの。ジャガイモも一緒に揚げると簡単なランチになる。
ソコホウボウのムニエル 水洗いして三枚に下ろし、腹鰭・血合い骨を取る。皮を引き、塩コショウして小麦粉をまぶしてじっくりと多めの油でソテー。仕上げにマーガリン(バターでも)で風味づけする。産卵期間近で少々水っぽいのが、ムニエルにはよかったようだ。非常にうまい。
ソコホウボウの煮つけ やや水分の多い身質ではあるが、下ろしてきれいというか汚れない魚である。しかも比較的安い。いちばん向いている食べ方は煮つけだと思う。ここでは酒・砂糖・しょうゆでこってり甘辛な味つけにしたが、あっさり酒・しょうゆ味でもいい。身が硬く締まらず甘味があってとてもおいしい。総菜魚としては合格だ。
ソコホウボウのみそ汁 6月の長崎県産は卵巣も精巣も大きく膨らんでおり、脂が感じられなかった。この卵巣、精巣、肝なども一緒に入れたみそ汁は非常に味がよかった。液体を使って熱を通すと身が締まりすぎないのもいい。
ソコホウボウの潮汁 歩留まりがわるいものの、頭部の骨格やあらから実にいいだしが出る。またあらにつく筋肉も実に美味しい。みそ汁もいいが塩味がいい。塩味で煮込んだ潮汁。こしょうとあさつきを散らしてみた。
ソコホウボウのカルパッチョ ホウボウ科のなかでは水分が多く、鮮度落ちが早い。ただしクセのない味わいで、身質自体はいい。淡泊なあじわいなので、カルパッチョやセビチェの方がうまい。特にカルパッチョは身の食感などが生かせて美味しい。
ソコホウボウの塩焼き 上質の白身だが、脂がのっていなかった。これは旬がわからないせいだと思う。食べる個体数を増やせば、塩焼きというもっとも脂ののりが重要な料理法でうまい固体も見つかるかも。過去のものは脂が少なく、焼くと締まりすぎた。