琵琶湖は広いが水辺は遠い

さんざん場所探しをして、滋賀県高島市湖岸の駐車場に車をとめる。
夜が明けるのを待って湖岸に向かう。
まだ完全に乾ききらないウェーダーが履きにくいし、どことなく臭うのが気になるものの、雨が上がって実に気持ちがいい。
それにつけても早朝の湖岸の美しさよ。
1時間と少し、ドロっぽい水路の流れ込みをせっせと生き物を探す。
獲物の大方がヨシノボリ属とウキゴリ。
南湖ではスジエビばかりだったのに、ここにはテナガエビが同じくらいとれた。
あまりにもワンワンを連れた人が多くなってきたのでやめてしまったが、もっと長くやっていたかった、ぜ。
魚/オウミヨシノボリ(?)、ヌマチチブ、ギンブナ(?)、ウキゴリ、ドジョウ
甲殻類/スジエビ、テナガエビ
ウキゴリ

琵琶湖では周辺の河川、水路、湖岸に普通である。
琵琶湖の沖合いにいるイサザと同じウキゴリ属だが、漁獲対象でもなく、食用になることもない。
オウミヨシノボリ(?)

琵琶湖のヨシノボリ属はボクには謎だらけ。
消去法でオウミヨシノボリとした。
オウミヨシノボリ(?)

同上。
オウミヨシノボリ(?)

同上。
ヌマチチブ

もともと琵琶湖にはいなかったとされている。
湖岸では1個体だけしかとれなかった。
琵琶湖周辺のどこにでもいるドジョウ

琵琶湖周辺の河川、水路、湖岸などどこにでもいる。
見た目からして在来種だと判断した。
ギンブナ(?)

琵琶湖では「ひわら」である。
ゲンゴロウブナかどうか迷った。
琵琶湖では影の薄い存在である。
ギンブナ(?)

同定は不十分。
テナガエビ

南湖ではまだみていない。
偶然かも知れないが、湖北では佃煮などに加工されている。
スジエビ

琵琶湖では重要な漁獲対象である。
大豆と煮た「えび豆」、佃煮など総菜や加工品になる。
また大根と煮たりするなど日常的にも重要な水産物である。