ヒゲナガエビ(Jack-knife shrimp)

Scientific Name / Haliporoides sibogae (De Man,1911)

ヒゲナガエビの形態写真

体長15センチ前後になる。薄く赤身を帯びている。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★★

    知っていたら学者級

    ★★

    地域的、嗜好品的なもの

    ★★★★

    非常に美味
    分類
    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目根鰓亜目クダヒゲエビ科ヒゲナガエビ属
    外国名
    Jack-knife shrimp
    学名
    Haliporoides sibogae (De Man,1911)
    漢字・学名由来
    漢字 鬚長蝦
    由来・語源 触角(鬚のように見える)が長いところから。
    De Haan
    Wilhem de Haan (ウィレム・デ・ハーン 1801-1855 オランダ)。ライデン王立自然史博物館。シーボルトが日本から持ち帰った標本、特に甲殻類を研究。『日本動物誌』(Fauna Japonica)をテミンク、シュレーゲルとともに編む。日本に生息する甲殻類の多くを記載している。
    地方名・市場名 [?]
    アカエビ
    場所熊本県熊本市 
    アカス
    場所宮崎県宮崎市宮﨑中央市場 
    ガスエビ
    備考ガスの臭いがするために。 場所愛知県西浦、三重県尾鷲市 
    タカエビ
    場所鹿児島県 
    ホンエビ[本えび]
    場所静岡県沼津市 
    生息域
    海水生。水深200〜600m。
    駿河湾から九州。インドネシア、オーストラリア沿岸。
    生態
    基本情報
    クダヒゲエビの仲間はほとんどが深海生で、世界的には資源量が多く、注目を浴びつつある。国内では底曳き網のある港周辺でのみ食べられているローカルな存在だが、アルゼンチンなどではエビの漁獲量の多くをクダヒゲエビ類が締めている。
    本種は国内では駿河湾、三河地方、三重県、鹿児島県などで水揚げがある。産地周辺では流通もしており、比較的大型なのでスーパーなどにも並んでいる。
    水産基本情報
    市場での評価 あまり流通はしない。産地周辺で取引されている。やや高い。
    漁法 底曳き網、カゴ漁
    産地 鹿児島県、三重県、愛知県、静岡県
    選び方
    黒く変色しているもの。赤味があせたものは古い。
    味わい
    旬は秋から春
    殻は柔らかく、額角なども硬くない。身にやや水分が多いがタラバエビ科のホッコクアカエビ(甘えび)などと比べるとしっかりして硬い。熱を通すとやや縮む。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    ヒゲナガエビの料理法・調理法・食べ方/生食(カルパッチョ、刺身)、揚げる(天ぷら、フライ)、蒸す(サラダ)、塩焼き(干もの)、ご飯(炊き込みご飯、リゾット)、グラタン、お好み焼き
    ヒゲナガエビのカルパッチョ
    ヒゲナガエビのカルパッチョ(Carpaccio) 殻を剥き、開いて背わたを取りできるだけ均等に平たく切り広げる。尾部は小麦粉をまぶして出来るだけ香ばしく揚げておく。ニンニクの香りをすり込んでオリーブオイルを敷いた皿に並べ、塩コショウしてラップなどをかけて上からたたく。この真ん中にかりっと揚げた尾を飾り、スイートバジルを散らし、またオリーブオイルを回しかける。点々と何代物の甘味のあるバルサミコを振る。


    ヒゲナガエビの刺身ヒゲナガエビの刺身 殻が軟らかく、そのまま提供して剥きながら食べてもいい。甘エビ(ホッコクアカエビ)と比べると甘みは弱いが、食感がいいし、身に張りがあって食べでがある。
    ヒゲナガエビのマリネサラダ ヒゲナガエビは剥き、塩とライム(ワインビネガーでも)でマリネする。そこに好みの野菜を加えたもの。カイエンヌペッパーを振るか、辛い唐辛子をマリネするときに加えてもいい。
    ヒゲナガエビの唐揚げ ざっと水洗いして尾の先と長い触角などを取る。片栗粉をまぶしてじっくり香ばしく揚げる。殻は柔らかく揚げることで香ばしくなる。身の甘味も増し非常においしい。本種のもっとも基本的な料理かも。
    ヒゲナガエビのフリットヒゲナガエビのフリット 殻を剥き、水分をよくとる。小麦粉に少量のオリーブオイルを加え、ビールで溶いたものを衣にして揚げたもの。表面がかりっとして、身がやや強くしまる。エビらしい風味、甘味が増して美味だ。
    ヒゲナガエビのフライヒゲナガエビのフライ 大きさにばらつきがあったのと、比較的水分が多いので殻を剥いてペーパータイルで水分を取り、数尾並べてフライに。エビらしい風味甘味があって美味しい。
    ヒゲナガエビのアヒージョ 水洗いして加熱容器に合う大きさに切る。器にオリーブオイル、にんにく、アンチョビー、辛い唐辛子、エビを入れて加熱する。にんにくなどの香りがしてきたら出来上がりだ。エビだけではなくエビやアンチョビーの風味の油もおいしい。
    蒸したヒゲナガエビヒゲナガエビの塩ゆで 水洗いして水分をよくきり、強めの塩水で短時間強火でゆであげたもの。味が凝縮して、食感も強くなる。このまま食べてもよし、マヨネーズをつけてもよし。またサラダなどに加えてもいい。
    焼きヒゲナガエビヒゲナガエビの焼きえび 殻つきのまま振り塩をして焼き上げたもの。殻が薄いので頭部と尾以外はそのまま食べられる。
    ヒゲナガエビの一夜干しヒゲナガエビの一夜干し 水洗いして殻を剥き、水分をよくきる。これを立て塩に漬け込んで一晩干したもの。身がしまっていて実に美味。
    ヒゲナガエビの炊き込みご飯ヒゲナガエビの炊き込みご飯 殻つきのままご飯に炊き込んだもの。相性がいいのでしょうゆと酒で味つけした。炊きあがったらエビを取りだし、蒸らし終わったところに殻を取り、適宜に切りもどす。
    好んで食べる地域・名物料理
    静岡県沼津市、鹿児島県
    加工品・名産品
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    協力/すし処 一重(三重県尾鷲市)、田中水産(鹿児島県鹿児島市)
    『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)
  • 主食材として「ヒゲナガエビ」を使用したレシピ一覧

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