
32cm SL 前後になる。眼下骨隆起の棘は小さいが数えられる。眼下骨系の隆起線は5棘以上。目の虹彩皮膜の上片は樹枝状ではなく単純。
ハナメゴチの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
-
魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
★ 食用として認知されていない |
★★★ 美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カサゴ目コチ亜目コチ科ハナメゴチ属
|
外国名 |
Freespine flathead 犬齒牛尾魚、竹甲、狗祈仔、牛尾
|
学名 |
Ratabulus diversidens (McCulloch, 1914)
|
漢字・学名由来 |
漢字 鼻雌鯒(?) Hanamegoti
由来・語源 目と吻端の間が長いためではないか? Ratabulus megacephalus (Tanaka, 1917) と、国内では田中茂穂が記載しているので和名も同時に考えたのだろう。 |
地方名・市場名 [?] |
|
生息域 |
海水魚。水深45-435m。砂、貝殻混じりの砂底。
相模湾〜九州南岸の太平洋沿岸。兵庫県香住、山口県日本海沿岸、東シナ海大陸棚縁辺〜斜面上部域。
朝鮮半島南岸、台湾、広東省、海南島。 |
生態 |
ー |
基本情報 |
比較的深い場所の底曳き網や定置網などに混ざるもの。まとまってとれないためにほとんど流通しない。
食べるとおいしい魚なので廃棄だけはして欲しくない。 |
水産基本情報 |
市場での評価 まだ見ていない。
漁法 底曳き網、定置網
産地 鹿児島県、静岡県、愛知県、三重県 |
選び方 |
触って張りのあるもの。 |
味わい |
旬は春から夏。
鱗は小さくやや硬いが取りやすい。皮は厚く丈夫。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で熱を通すと少し硬く締まる。 |
栄養 |
ー |
寄生虫 |
ー |
食べ方・料理法・作り方 |
ハナメゴチの料理法・調理法・食べ方/焼く(塩焼き)、煮る(煮つけ、鍋)、生食(湯引き、刺身)、揚げる(唐揚げ) ハナメゴチの塩焼き コチ類の味は皮にある。水洗いして振り塩をする。1時間以上寝かせて、じっくり焼き上げる。身は焼いても硬く締まらずふっくらと仕上がる。皮の風味が非常によく、味わい深い。隠れ肉が小さいのだけが残念だ。食べた後の骨湯も絶品である。
ハナメゴチの煮つけ 底曳き網で揚がるものなので大小混じりであることが多い。これを水洗いして煮つけやすいように着る。湯通しして冷水に落とし、ぬめりや鱗などを落として水分をよく切る。これを酒・醤油・水で煮る。みりん、砂糖で甘味をつけてもいい。身離れがよく身に甘みがあってとてもおいしい。 ハナメゴチの鍋(酒・塩仕立て) 底曳き網で揚がるものなので大小が出る。小さいものなどは適当に切り、鍋にすると無駄なく食べられる。水洗いして適当に切る。湯通しして冷水に落とし、残った鱗とぬめりを流す。水分をよくきり、昆布だしに酒・塩で味つけしたなかで煮ながら食べる。上品な中にうまみがあってとても味わい深い。 ハナメゴチの湯がけ 筋肉自体にはうま味が多いとは言えそうにない。底曳き網で揚がるものなので食感も望めそうにない。それを皮のうま味で補う。三枚に下ろして中骨・腹骨を取り、皮付きのまま刺身状に切る。これに湯をかけて氷水に落とす。 ハナメゴチの刺身 底曳き網の漁獲物なので、なかなか刺身にしていいと思うものには出合えない。水洗いして三枚に下ろし、刺身に引くとマゴチに似ているがやや水っぽい。 |
好んで食べる地域・名物料理 |
ー |
加工品・名産品 |
ー |
釣り情報 |
ー |
歴史・ことわざ・雑学など |
ー |
参考文献・協力 |
協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市)、ねこや商店(宮崎県日南市油津)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226) |
-
-
関連コンテンツ