チシマタマガイ

Scientific Name / Cryptonatica janthostoma (Deshayes,1839)

チシマタマガイの形態写真

殻長5センチ前後になる。蓋に筋状のくぼみがない。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    動物界軟体動物門腹足綱前鰓亜綱中腹足目(盤足目)タマガイ超科タマガイ科タマガイ亜科ハイイロタマガイ属

    外国名

    学名

    Cryptonatica janthostoma (Deshayes,1839)

    漢字・学名由来

    漢字 千島玉貝 Chisimatamagai
    由来・語源 黒田徳米、波部忠重の命名。千島をはじめとする北方域に産する玉貝(丸みをおびた貝)であるため。模式産地/カムチャツカ。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。潮間帯〜300メートルの細かい砂地。
    能登半島、東北地方以北北海道オホーツク海。千島列島。

    生態

    基本情報

    タマガイ科では味のいいもののひとつ。
    釧路産などが流通してくる。

    水産基本情報

    市場での評価 産地間流通(食文化のある産地と食文化のある産地同士の流通)の対象。安い。
    漁法 アサリ漁、ほっき漁(ウバガイ漁)などに混ざる。
    産地 北海道(釧路)

    選び方

    持ち重りのするもので軟体が活発に動き、軟体に厚みのあるもの。

    味わい

    旬は春
    貝殻はツメタガイと同じくらいの厚みがあるものの、もろい。ふたは厚みがあって硬い。
    足は大きく、熱を通しても強く縮まない、あまり硬くならない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    料理法
    煮る(ゆでる、煮つけ)、生食(刺身)、焼く

    煮る 基本的には薄い塩味で煮るのがいちばんだと考える。このゆでただけのものが実に味わい深い。タマガイの中でも屈指のうまさだろう。当然、しょうゆ味で煮てもいい。
    生食 足の部分のみ、よく滑りを取り、刺身にしても美味しい。貝らしい風味は薄いがイヤミのない味で美味しい。
    焼く 下ゆでしたものをタレをつけながら焼いてもいい。少々硬いが噛めば噛むほど味が出てくる。
    バター焼き 塩ゆでしたものをバターで軽く風味づけする程度にソテーしてもうまい。にんにくやハーブを利かせてもいい。
    煮る
    基本的には薄い塩味で煮るのがいちばんだと考える。このゆでただけのものが実に味わい深い。タマガイの中でも屈指のうまさだろう。当然、しょうゆ味で煮てもいい。
    チシマタマガイの刺身生食
    足の部分のみ、よく滑りを取り、刺身にしても美味しい。貝らしい風味は薄いがイヤミのない味で美味しい。
    焼く
    下ゆでしたものをタレをつけながら焼いてもいい。少々硬いが噛めば噛むほど味が出てくる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/黒住耐二(千葉県立中央博物館)
    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)
  • 主食材として「チシマタマガイ」を使用したレシピ一覧

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