シテンヤッコ

Scientific Name / Apolemichthys trimaculatus (Cuvier, 1831)

代表的な呼び名テンヤッコ

シテンヤッコの形態写真

26cm SL 前後になる。体は一様に黄色く、知りびれだけが黒い。前鰓蓋骨の隅角部に鋭くて大きい棘ばある。背鰭の前方に1個、もしくは1対(2個)の丸い黒斑、鰓蓋骨後方に薄い斑紋がある。[20.5cm SL・399g]
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26cm SL 前後になる。体は一様に黄色く、知りびれだけが黒い。前鰓蓋骨の隅角部に鋭くて大きい棘ばある。背鰭の前方に1個、もしくは1対(2個)の丸い黒斑、鰓蓋骨後方に薄い斑紋がある。[20.5cm SL・399g]26cm SL 前後になる。体は一様に黄色く、知りびれだけが黒い。前鰓蓋骨の隅角部に鋭くて大きい棘ばある。背鰭の前方に1個、もしくは1対(2個)の丸い黒斑、鰓蓋骨後方に薄い斑紋がある。[写真は小型なので背鰭前方の斑紋は1個。17.5cm SL・277g]26cm SL 前後になる。体は一様に黄色く、知りびれだけが黒い。前鰓蓋骨の隅角部に鋭くて大きい棘ばある。背鰭の前方に1個、もしくは1対(2個)の丸い黒斑、鰓蓋骨後方に薄い斑紋がある。[写真は大型なので背鰭前方の斑紋は2個。20.5cm SL・399g]26cm SL 前後になる。体は一様に黄色く、知りびれだけが黒い。前鰓蓋骨の隅角部に鋭くて大きい棘ばある。背鰭の前方に1個、もしくは1対(2個)の丸い黒斑、鰓蓋骨後方に薄い斑紋がある。[写真は大型なので背鰭前方の斑紋は2個。20.5cm SL・399g]26cm SL 前後になる。体は一様に黄色く、知りびれだけが黒い。前鰓蓋骨の隅角部に鋭くて大きい棘ばある。背鰭の前方に1個、もしくは1対(2個)の丸い黒斑、鰓蓋骨後方に薄い斑紋がある。[写真は大型なので背鰭前方の斑紋は2個。20.5cm SL・399g]
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度


      食べられなくはない

    分類

    硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目キンチャクダイ科シテンヤッコ属

    外国名

    Threespot angelfish
    言語英語 備考fishbase 

    学名

    Apolemichthys trimaculatus (Cuvier, 1831)

    漢字・学名由来

    漢字/四点奴 Shitenyakko
    由来・語源/体に4つの丸い斑紋があるため。


    3点か、4点か/若い個体 和名は4点(斑紋)だが、小種名「trimaculatus」は「3つの斑紋がある」。英名「Threespot angelfish」も3つの斑紋を持つ、エンジェルフィッシュ(チョウチョウウオやキンチャクダイ科の魚の総称)だ。これは小型のときは目の後方背部の斑紋が左右で繋がっていて1つであり、大型になると左右2つに分かれるための違いだ。小型は3点(斑紋)だが、大型は4点(斑紋)に変わる。
    写真は17.5cm SL の小型で背鰭前の斑紋はまだくっついていて1つに見える。

    3点か、4点か/大型個体 写真は20.5cm SL の大型で背鰭前の斑紋は2つに分離している。
    Cuvier
    バロン・ジョルジュ・レオポルド・クレティアン・フレデリック・ダゴベール・キュヴィエ(Baron Georges Léopold Chrétien Frédéric Dagobert Cuvier 1769-1832)。フランスの分類学者。キュビエとされることが多い。スエーデンのリンネ、フランスのビュフォンの分類体系に解剖学や古生物学などを加味して現在の形の礎を作った巨人のひとり。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。サンゴ礁・岩礁域。
    幼魚/伊豆諸島、小笠原諸島、伊豆半島東岸・西岸、三重県熊野灘。
    和歌山県白浜・串本、高知県柏島、熊本県天草、屋久島、琉球列島、南大東島。
    台湾、南シナ海、インド-西太平洋、ミクロネシア。

    生態

    基本情報

    水産基本情報

    サンゴ礁域にいる魚で、漁業的には混獲されるものとしかいいようがない。観賞魚の世界では重要だと思う。沖縄県などの漁港競りでも見ていない。
    珍魚度 珍しい魚ではないが、流通上探すのは至難だし、不可能。

    選び方

    色鮮やかなもので、触って張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は非常に硬く取りにくい。皮は厚みがあり強い。骨はあまり硬くない。
    血合いの赤い身で、繊維らしいものはなく水で煮ると粘土のようになる。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    シテンヤッコの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)
    シテンヤッコの刺身 水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取り皮を引く。これを刺身状に切る。血合いは赤く見た目はとてもきれいだ。口に含むと脂が感じられて、微かに甘いと思うのは脂のためかも。ただどことなく重く、魚らしいうま味がない。

    シテンヤッコの煮つけ 水洗いして頭部を落とす。湯通しして冷水に落とし、ぬめりや残った鱗を流す。水分をよくきり、酒・砂糖・醤油・水で煮る。煮ても硬く締まらず、柔らかい。身離れはいいが繊維質ではなく身はどろっとしている。
    シテンヤッコの塩焼き 水洗いして2枚に下ろし、骨つきの方に振り塩をする。1時間以上寝かせてじっくりと焼き上げる。内側から脂が染み出してきて表面から香ばしい香りが立ち上がってくる。身はやや締まる。脂の存在を感じるものの、身の食感はべとつきうま味がない。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/恵水産(鹿児島県鹿児島市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類全種の学名 語源と解説』(中坊徹次・平嶋義宏 東海大学出版部 2015)
  • 主食材として「シテンヤッコ」を使用したレシピ一覧

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