202005/20掲載
マツブなどテトラミンのあるエゾボラ属の仕込み
マツブ(エゾボラ属)の刺身
マツブの刺身
マツブなど(エゾボラ属)は基本的に剥き身にして、足の中心部分にある唾液腺をとってから料理する。
唾液腺にはテトラミンが含まれる。
テトラミンは死亡例はないものの、めまい、目のちらつき、船酔いに似た症状が出て、ひどいと嘔吐感に襲われる。
要するに酒を飲んだときのようになる。
第二次世界大戦のとき、戦後の酒のない時期に唾液腺を食べていた人に聞いたが、非常に酒によった状態に近いものだったそうだ。
加熱してもテトラミンの毒性は消えないので、必ず除去してから調理すること。
先端が尖ったもので貝殻に穴を開ける
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殻口の上部ににアイスピックなどでこつこつと叩いて小さな穴を開ける。
マツブ(エゾボラ)はエゾボラ属のなかでは比較的貝殻が薄くて穴を開けやすい。
アツエゾボラ、ヒメエゾボラは貝殻が厚いのでやりにくい。
焼きツブにする場合はゆでて、ゆで汁は捨て、身を取り出して唾液腺を取る。軽く水洗いして貝殻に戻すといい。