202508/13掲載
初めてのピンクペッパーでクロダイのカルパッチョ
目立たないけど、とても可憐な小さな花そのもののようだ

ピンクペッパーは懐かしい味がした。
子供の頃は草木の実を見ると、「食えるか? 食えないか?」とよく話したものだ。
1960年前後まではそんな時代だったとも言える。
食べられる実を教わると、食べてみるのが当たり前だった。
その無数に食べた実のどれかに似ている。
同じような赤い実だったけどなんだったのだろう?
辛みはあまり強くなく、ちょっとだけ酸味があり、
口の中に爽やかさ、いい香りが広がる。
酸味もある。
ピンクペッパーは薄く切りつけて塩・オリーブオイル・にんにくで味つけしたクロダイにぴったりはまる。
今回のクロダイは明らかに旬を迎えていた。
とても脂がのっていて、おいしかったのもあるが、このぴったり感はまるで寸法を計ったようだ。
ボクが作るカルパッチョのテーマは「野に咲く花の名前は知らない」だけど、ピンクペッパーは野に咲く花のようでもある。
合わせたのは安いジンの水割りだけど、滅法合う。