202511/13掲載
横須賀大津沖のシログチは上々の上
刺身,焼霜造り,あぶり
![]()
モウレツ釣り師である舵丸水産、クマゴロウが手渡ししてくれたシログチは非常に小振りだったが、掌に受けただけでただものではないと感じるものだった。
小さいのに強い張りがあって大きく感じる。
しかも魚屋で釣り師なので首を折って血抜きしていて、カタカタである。
持ち帰ってすぐ計測して撮影、水洗いする。
三枚に下ろしてペーパータオルにくるんで保存、夕方に刺身、焼霜造りにする。
刺身を食べた途端に、焼霜造りは屋上屋を架すものだと思った。
シンプルな刺身一切れの食感が素晴らしいのである。
硬いのではなく、なんなくかめるのにシコっとする。
そして一気に甘味が広がり、明らかにその甘味は複雑なアミノ酸からくるものだとわかる。
旅の前で減酒に励んでいるのに、コップに酒をそそいでいる自分がいる。
やりすぎかな、と思った焼霜造り(あぶり)も結構毛だらけである。
どこにも欠点がない。
炙った皮目の香り、強いうま味で脳みそがうれしくて沸き立つ。
今は刺身びいきだけど、食べ終えた後に評価が揺れる。
いけないとは思いながら菊正宗樽酒を正2合。

