ウスムラサキエゾボラ

ウスムラサキエゾボラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
14cm SL 前後になる。体層の膨らみが強。貝殻は薄いベージュで比較的薄い。各層に丸みのある紫褐色の螺肋がある。螺肋はくっきり見える。縫帯は低い。[生きているときの画像]
14cm SL 前後になる。体層の膨らみが強。貝殻は薄いベージュで比較的薄い。各層に丸みのある紫褐色の螺肋がある。螺肋はくっきり見える。縫帯は低い。[乾燥したときの画像]
14cm SL 前後になる。体層の膨らみが強。貝殻は薄いベージュで比較的薄い。各層に丸みのある紫褐色の螺肋がある。螺肋はくっきり見える。縫帯は低い。[生きているときの画像]
14cm SL 前後になる。体層の膨らみが強。貝殻は薄いベージュで比較的薄い。各層に丸みのある紫褐色の螺肋がある。螺肋はくっきり見える。縫帯は低い。[入荷してきたときの画像。右上にクリイロエゾボラが混ざる]

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珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ科エゾボラ属
外国名
Winckle
学名
Neptunea purpurea Tiba,1983
漢字・学名由来

漢字 薄紫蝦夷法螺 Standard Japanese name / Usumurasakiezobora
由来・語源 千葉蘭兒の命名。色合いから。

千葉蘭兒
ちば・らんじ(千葉蘭児とも)。1909/明治42年〜1993/平成5年。陸前高田市生まれ。岩手県で教員をしながらエゾバイ科などを研究。
地方名・市場名
シマツブ
参考荷 場所北海道白糠町 

概要

生息域

海水生。
北海道南東岸以北。
カムチャツカ半島。

生態

基本情報

主に北海道道東に棲息している。
ほぼすべてが北海道東部釧路などから入荷してくる多彩なツブに混ざって入荷してくる。この雑多なツブの中で比較的混ざっている比率が高い。
ツブ(エゾバイ科エゾボラ属)の同定は難しいがフジイロエゾボラ、ドウナガエゾボラ、ホンウネエゾボラとも酷似するが、明らかに一定の個体群が存在する。
Bつぶなどと呼ばれ、エゾボラ属のなかでは評価が低い。
珍しさ度 珍しくはないが、同定が非常に難しい。

水産基本情報

市場での評価 Bツブとしてクリイロエゾボラなどとともに入荷。やや高値。
漁法 カゴ漁
産地 北海道

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。粘液などを出していないもの。

味わい

旬は初夏から秋。
貝殻は厚く硬い。
足は白く、黒いゴマ状の斑紋がある。熱を通してもあまり硬くならない。

栄養

危険性など

テトラミンは主にNeptunea(エゾボラ属)の巻き貝の唾液腺に含まれる。足を割るとクリーム色の柔らかなゼリー状の物体がある。これが唾液腺。ここにテトラミンが含まれている。Neptunea(エゾボラ属)以外にはスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属Buccinumのスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラなどにも含まれる。発症する唾液腺の量は個人差がある。食べると後頭部の激しい痛み、目眩、酒に酔ったような状態になり、吐き気、眼底の痛みをともなう。

食べ方・料理法・作り方

ウスムラサキエゾボラの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、煮る(塩ゆで)
ウスムラサキエゾボラの刺身 食感はやや劣るものの、貝らしい風味が強く、甘味がある。
貝殻ごと流水で洗い、軟体を取り出す。内臓と足を分け、足は半割にする。唾液腺を取り去り、ヌメリをもみ出す。ある程度ヌメリが抜けたら塩を加えてもむ。水でよく洗い、水分を切り、薄切りにする。
ウスムラサキエゾボラの塩ゆで ゆでても硬くならず、身に甘味がある。ワタも味わい深い。
流水で洗い、鍋に水・塩・貝を入れて火をつける。約10分ほどゆでて鍋止めする。剥き身にして足を半割にして唾液腺を取り去る。消化器の部分を取り去り、ともにゆで汁で洗う。水分をよくきり、食べやすい大きさに切る。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど