フジイロエゾボラ

フジイロエゾボラの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
130mm SL 前後になる。殻は厚みがあり硬い。肩部に太い螺肋があり、縫合との間に細い間肋がある。体層に5-8本の紫褐色の主肋がある。軸唇滑層は厚く、縫帯は低い。殻口内はくすんだ紫色。
130mm SL 前後になる。殻は厚みがあり硬い。肩部に太い螺肋があり、縫合との間に細い間肋がある。体層に5-8本の紫褐色の主肋がある。軸唇滑層は厚く、縫帯は低い。殻口内はくすんだ紫色。
130mm SL 前後になる。殻は厚みがあり硬い。肩部に太い螺肋があり、縫合との間に細い間肋がある。体層に5-8本の紫褐色の主肋がある。軸唇滑層は厚く、縫帯は低い。殻口内はくすんだ紫色。

全関連コラム

珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱真腹足目アッキガイ超科エゾバイ科エゾボラ亜科エゾボラ属
外国名
学名
Neptunea vinosa (Dall, 1919)
漢字・学名由来

漢字/藤色蝦夷法螺 Standard Japanese name / Fujiiroezobora
由来・語源/黒田徳米の命名。小種名「vinosa(紫)」からだと思う。

地方名・市場名
シマツブ[縞螺]
参考荷 場所北海道えりも町 
アカツブ[赤つぶ]
参考荷 場所北海道根室市 
オキツブ[沖螺]
参考荷 場所北海道道東苫小牧 

概要

生息域

海水生。水深20-400m。
東北以北。北海道襟裳岬以東に多いと思われる。

生態

基本情報

主に北海道以北に生息するツブで、真ツブ(エゾボラ)と比べて少し小型である。
アツエゾボラなどとともにBツブなどと呼ばれることが多い。
近年高騰している真ツブと比べると安い。
珍しさ度 関東の市場などでは比較的よく見かけるツブだが、同定できる人が極端に少ないなど、手に入れるのが難しいもののひとつ。

水産基本情報

市場での評価/クリイロエゾボラなどと混ざって入荷してくる。貝の中では高価だ。
漁法/カゴ漁
産地/北海道

選び方・食べ方・その他

選び方

原則的に生きているもの。足などのよく動くもの。

味わい

旬は不明。
貝殻は厚みがあって硬い。
足のヌメリはツブ類の中で少ない方だ。熱を通しても比較的硬くなりにくい。

栄養

危険性など

唾液腺にテトラミンをもつ。テトラミンはNeptunea(エゾボラ属)の巻き貝の唾液腺に含まれるもので、足を割るとクリーム色の柔らかなゼリー状の物体がある。これが唾液腺。ここにテトラミンが含まれている。テトラミンはNeptunea(エゾボラ属)以外にはスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属Buccinumのスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラなどにも含まれる。食べると後頭部の激しい痛み、目眩、酒に酔ったような状態になり、吐き気、眼底の痛みをともなう。発症する唾液腺の量は個人差がある。

食べ方・料理法・作り方

フジイロエゾボラの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、焼く(焼きツブ)、煮る(塩ゆで)
フジイロエゾボラの刺身 エゾボラ属(Neptunea)のもっとも基本的な料理法である。もっとも高価な真ツブ(エゾボラ) と比べると食感は劣るものの、甘味があり、貝らしい風味も豊かである。とても美味。
貝殻の一部に穴を開けて軟体部分を取り出す。足だけにして、これを開いて中の唾液腺を取る。まずはひたすら揉み、仕上げに塩を加えて揉む。水で洗い、水分を切り、できるだけ薄く切る。

フジイロエゾボラの焼きつぶ エゾボラ属(Neptunea)のこれも代表的な料理である。普通は「青つぶ(ヒメエゾボラ)」を使うが、本種で作っても同じ、もしくは以上に美味。身は短時間強火で焼くとあまり硬くならず、甘味とうま味があり、ほどよい食感がある。
ざっと貝殻ごと洗って表面の汚れを取る。フォークなどで足を少し引っ張りだし、足を開いて唾液腺を取る。これを強火で焼き醤油もしくは、酒・醤油で味つけする。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど