202504/10掲載

Neptuneaは苦痛の種

難易度の低い根室産4種のNeptunea


ちょっとだけ面倒な貝の話なので、わかる人だけに。
八王子卸売協同組合、舵丸水産にきていた「真ツブ・赤ツブ」を同定する。
北海道根室産だが、当然、太平洋側だろう。
Neptunea(エゾバイ科エゾボラ属)の巻き貝はいたって普通の食用貝だけど、同定しようとすると、とてもやっかいである。
今回の、Neptuneaは非常に小型で殻長(貝殻を立てたときの高さ)は90〜110mmしかない。
比較的同定しやすいものばかりだけど、エゾボラモドキは北海道道東らしい形態である。
クリイロエゾボラも幼貝だけど、疑問の余地がない。
真ツブ(エゾボラ)も貝殻の形態は安定している。
フジイロエゾボラは同じようなものにウネエゾボラ、ウスムラサキエゾボラ、ドウナガエゾボラがいるが、このあたりの検索項目に関しては、北海道まで行き、専門家と議論してみたいところだ。
写真は上3つがフジイロエゾボラ、下左端がエゾボラモドキ、左から2番目がクリイロエゾボラ、下の右2つがエゾボラ(真ツブ)。

このコラムに関係する種

エゾボラのサムネイル写真
エゾボラEzo-neptune, Whelk, Winckle海水生。水深10m〜1220m。北海道以北に棲息しているが道東に多いと思われる。・・・・
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エゾボラモドキのサムネイル写真
エゾボラモドキWhelk海水生。水深180メートル〜500メートル。鹿島灘以北、北海道〜ベーリング海。エゾボラモドキは太平洋にいるエゾボラ属・・・・
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クリイロエゾボラのサムネイル写真
クリイロエゾボラWhelk海水魚。水深300〜500メートル。東北地方以北。千島、カムチャッカ。・・・・
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フジイロエゾボラのサムネイル写真
フジイロエゾボラ海水生。水深20-400m。東北以北。北海道襟裳岬以東に多いと思われる。・・・・
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