202507/07掲載

浜名湖鷲津、夏の「しゃくしゃ」小は脂がありオイシ

浜名湖西岸、鷲津の小アイゴは素晴らしい


岡山県ではとくに秋の小型を珍重する。大型魚よりも値が張る。
昔、静岡県御前崎港で釣り上げた超小型もおいしくて、本命のメジナにはお帰り願い、アイゴ釣りに専念したこともある。
そしてこのたび、静岡県湖西市鷲津漁港で体長15cm前後の「しゃくしゃ(アイゴ)」をいただいてきた。

活魚だったので、締めて持ち帰った。
鷲津で会った方は、一定期間生かして消化管の中のエサを出してから食べる、と言っていた。
ただ今回のものは水揚げしたてを締め、血抜きしなかったが臭いはまったくなかった。
しかも脂がのっていた。

口に含むと脂があるのだろう、少しだけとろっととろける感じがする。
アイゴならではの豊かなうま味もあり、舌を飽きさせない。
4個体持ち帰って総て味見したが同じであった。
防波堤釣り師(波止釣り師)としては、今度は自分で釣り上げて食べてみたいと思う。

魚を知る人ほどアイゴの真価がわかっている


アイゴは本州以南の波の穏やかな内湾などに見られる。
若い個体は植食性で、成長すると雑食性になる。
背鰭・腹鰭・臀鰭鰭の棘に毒がある。
臭味のある個体が多い上に危険なので嫌われているが、実はとてもおいしい魚なのである。

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アイゴのサムネイル写真
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