202510/10掲載

メダイ半身を食べ尽くす、秋らしい日の魚すき

鍋の時季が年何減少している


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に三重間熊野市からメダイが来ていた。
5.4kgなのでとても1本は買えない。
「半身ね」というと「いいよ」だった。
この日、ボクは疲れが体中にまわりにまわり、体がゼリー状になっていたので魚を下ろす気にもなれない。
半身買いはこのようなときにとてもありがたい。
以上は前にも書いた。

そして今ある食材を整理してみる。
鍋具材をあっちからこっちから集める。
新潟県の「おしぶ」、こんにゃく、エリンギに金時草(ハンダマ)、玉ねぎを適当に切る。
割り下、酒・砂糖・醤油(高知県宿毛市 篠上商店 フンドウカネカ醤油)・水を合わせる。
メダイを適当に切り湯通しして冷水に落とし、水分をきる。

鍋に割り下を張り、ことこと煮て食べるだけなので、あっと言う間の深夜酒の友となる。
10月初旬が過ぎようとしているとき、やっと鍋気温となる。
年々歳々、鍋ができる時季が短くなる。

ことこと煮たメダイは柔らかく、口の中で脆弱に潰れる。
味の特徴は甘味というか、嫌みのなさだろう。
この特徴がなく、他の魚に置き換えやすくて平凡なところを関西では嫌い、関東では好む。

ついでに言うと、「おしぶ」やこんにゃくや野菜などがおしなべて、大量にとれるのも魅力なのだ。
なかなか疲れが去らないので、「ほろよいカップ 司牡丹」をなめるようにやる。
情けなし。

メダイはくせがなく歩留まりがよい


メダイは基本的に北海道から九州までのやや深場に棲息している。
成長すると全長1m近くになる。
目が大きく体表から粘液を出す。
東日本で人気が高く、西日本では人気薄の魚である。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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メダイのサムネイル写真
メダイBream, Ruffe, Japanese butterfish海水魚。幼魚は流れ藻、成魚は100メートル以上の水深の底近く。北海道日本海沿岸・[オホーツク海]、[山形県(2022年・・・・
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