202510/07掲載

新潟市新川のアカカマスをあぶり、 高知県白木果樹園のカラマンシーと合わせる

新潟と高知の組み合わせは非常にいい


10月4日、五十嵐漁協、新川漁港にいたら漁師の鈴木重雄さんが通りかかった。
おかず釣りに行ってきたようだ。
短時間の釣りだったようだけど小振りのアカカマス、カサゴ、キジハタとうまいもんばっかり釣っていた。
「キジハタおくれ」と言ったら、「これはダメじゃ」というのでアカカマスとカサゴを分けていただく。
鈴木さん、ありがとう。
そのまま関越、圏央道と道交法違反もなく帰宅する。
真っ先に、魚を撮影して計測して水洗い。
そのままペーパータオルにくるんで保存する。

翌日、夜に三枚に下ろして、腹骨・血合い骨を取り、皮をあぶって氷水に落とす。
水分をとって冷蔵庫で皮を落ち着かせる。
白木果樹園からの酢みかんをあれこれ並べて、なめて、かじってカラマンシー(四季橘)を選ぶ。
あとは盛り付けるだけ。
三重県尾鷲市岩田昭人さんがくれた辛い青唐辛子「虎の尾」を別盛りにする。

カラマンシーを搾り、ザルツブルクの塩をちょんとのせて食べる。
小振りながらアカカマスは、予想外に脂がのっていて野性味溢れる強い味がする。
舌に感じるうまいが大きい。
カラマンシーはシークヮーサーに似ているが、ライムが持つ苦渋さがほどよく存在する。
アカカマスの強い味にはカラマンシーだな、と思う。
酒はアブソルートのソーダ割りにベルガモット。

全国どこでもとれる高級魚である


カマス科の魚はほとんどが食用となっているが、国内でもっとも重要なのがアカカマスとヤマトカマスだ。
単純にカマスというとアカカマスになる。
アカカマスは全長50cm近くになり、ほぼ日本全国の沿岸域に棲息している。
古くは比較的庶民的な魚だったが、近年高騰している。

カラマンシーは小さいけどパワー大の味と香り


カラマンシー(四季橘)は東南アジア原産で、フィリピンでとくに好まれている。
小型で香りが強く、ほんのり甘みがある

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アカカマスのサムネイル写真
アカカマスRed barracuda海水魚。サンゴ礁域を除く比較的浅場。大型は水深100m前後にもいる。オホーツク海を除く北海道〜九州南岸の日本海・東シナ・・・・
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