新潟市新川のアカカマスをあぶり、
高知県白木果樹園のカラマンシーと合わせる

新潟と高知の組み合わせは非常にいい


10月4日、五十嵐漁協、新川漁港にいたら漁師の鈴木重雄さんが通りかかった。
おかず釣りに行ってきたようだ。
短時間の釣りだったようだけど小振りのアカカマス、カサゴ、キジハタとうまいもんばっかり釣っていた。
「キジハタおくれ」と言ったら、「これはダメじゃ」というのでアカカマスとカサゴを分けていただく。
鈴木さん、ありがとう。
そのまま関越、圏央道と道交法違反もなく帰宅する。
真っ先に、魚を撮影して計測して水洗い。
そのままペーパータオルにくるんで保存する。

翌日、夜に三枚に下ろして、腹骨・血合い骨を取り、皮をあぶって氷水に落とす。
水分をとって冷蔵庫で皮を落ち着かせる。
白木果樹園からの酢みかんをあれこれ並べて、なめて、かじってカラマンシー(四季橘)を選ぶ。
あとは盛り付けるだけ。
三重県尾鷲市岩田昭人さんがくれた辛い青唐辛子「虎の尾」を別盛りにする。

カラマンシーを搾り、ザルツブルクの塩をちょんとのせて食べる。
小振りながらアカカマスは、予想外に脂がのっていて野性味溢れる強い味がする。
舌に感じるうまいが大きい。
カラマンシーはシークヮーサーに似ているが、ライムが持つ苦渋さがほどよく存在する。
アカカマスの強い味にはカラマンシーだな、と思う。
酒はアブソルートのソーダ割りにベルガモット。

全国どこでもとれる高級魚である


カマス科の魚はほとんどが食用となっているが、国内でもっとも重要なのがアカカマスとヤマトカマスだ。
単純にカマスというとアカカマスになる。
アカカマスは全長50cm近くになり、ほぼ日本全国の沿岸域に棲息している。
古くは比較的庶民的な魚だったが、近年高騰している。

カラマンシーは小さいけどパワー大の味と香り


カラマンシー(四季橘)は東南アジア原産で、フィリピンでとくに好まれている。
小型で香りが強く、ほんのり甘みがある


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