高知県のさかな4 大月町道の駅で見つけたアカアジ
焼くと脂が噴き出すほどに、脂がのっている

久しぶりに食べる、アカアジの塩焼きが滅法うまい。
アカアジは水揚げ量がごく少なく、手に入れた個体数が少ないので、旬がよくわかっていない。
このような種は地道に多固体食べて行くしかない。
9月27日、高知県大月町道の駅で買ったアカアジは脂がのっていた。
焼き始めると内側から脂が染み出してきて泡となる。
焼きたてを食べると、強いうま味があり、身質がいいので口の中でのほぐれ感も上々である。
これほどアカアジの塩焼きがうまいとは思わなかった。
合わせた酢みかんは高知県産青柚子。
天ぷらにしてもふっくらと柔らかく、豊潤であるほ

天ぷらは余計だったかなと思ったが、こちらも悪くない。
身に甘味がある上に、ふんわりふわふわ一見柔らかいが、しっかりほぐれていく繊維が感じられる。
皮にアジ科ならではの風味がある。
合わせた酢みかんは白木果樹園の小夏。
持ち帰って見た目が悪く、同定しただけで捨てるべきか悩んだ。
捨てなくて正解だった。
関東ではアカアジはとても貴重なのだ

大月町の道の駅は商品が多彩で実に楽しい。
魚貝類なども多く、珍しいものも並んでいる。
鮮魚では山田海産のものが多く、中にアカアジがあった。
外は猛暑である上に、保冷できない状態で1時間以上置くことになる。
アカアジをこの時点で買っていいのか迷った末に買う。
なぜならアカアジは珍魚ではないが関東にはめったに来ないからだ。
ついでに言うと、似たムロアジ属にサクラアジがあって、もしも? ということもある。
宅急便で送って我が家に届いたのが翌日、夕方近く。
撮影はしたものの、決していい状態ではなく、迷った末に塩焼きと天ぷらにする。
二枚に下ろして骨つきに塩を振る。
1時間以上置き、じっくり焼き上げる。
骨なしの方は腹骨・血合い骨を取り、立て半分に切る。
振り塩をして小麦粉をまぶし、衣をつけて揚げる。