202510/01掲載

高知県のさかな3 大月町木村定置のカマスはタイワンカマスだった

大きくなる魚だが、大味ではない


高知県宿毛市田ノ浦、すくも湾(漁協) 中央市場で、木村定置 株式会社木村水産 幡多郡大月町安満地松島)の水揚げを見ていた。
明らかにアカカマスでもヤマトカマスでもない。なんだろうな? と思ったら木村さん(?)が1本分けてくれた。
体長41cm・457g なのでカマスとして大きめである。
帰宅して同定してタイワンカマスと判明する。
やはりカマスは直感的に同定するのは難しい。

大急ぎで三枚に下ろして、軽く振り塩をする。
少し寝かせて皮目をあぶる。
冷水に落として水分を切り、少し冷蔵庫で皮目を落ち着かせる。

やはりカマス類は皮に味がある。
独特の香りがあり、これが実にいい。
これだけでも魚としては上等である。
脇に添えたのは高知県土佐市、白木果樹園の青い小夏。
香りはほどほどながら、ほんのり甘味のある優しい味である。

塩焼きにすると典型的なカマスの味


当然、もっとも基本的な料理である塩焼きにもしてみた。
塩焼きは本がます(アカカマス)よりも、水がます(ヤマトカマス)に近い。
身に水分が多いものの、皮に厚みがあり、味がある。
塩焼きの味は上々である。
脇に添えたのは高知県土佐市、白木果樹園のすだち。

もともと四国にいたカマスより、ひとまわり大きい


古くは主に台湾、国内では琉球列島にいた魚である。
ヤマトカマスやアカカマスよりも大きくなり、体側に不明瞭な縦縞がある。

提供していただいた、木村定置さんに大感謝!
送って頂いた、与力水産さんにも感謝します。
与力水産 https://yorikisuisan.co.jp/

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タイワンカマスのサムネイル写真
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