202510/11掲載

メダイ半身を食べ尽くす、フライ

スパイス、酢みかんなどいろいろ足し算、かけ算


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に三重県熊野市からメダイが来ていた。
5.4kgなのでとても1本は買えない。
「半身ね」というと「いいよ」だった。
この日、ボクは疲れが体中にまわりにまわり、体がゼリー状になっていたので魚を下ろす気にもなれない。
半身買いはこのようなときにとてもありがたい。
以上は前にも書いた。

さて、最近、フェンネルシードをやけに使っている気がする。
魚をゆでたり、焼いたりするとき、またフライにも使っている。
フライでは前回、パン粉に混ぜて使ったが、今回はメダイたっぷりまぶしてみた。
黒コショウ・グラウンド少々と一緒にまぶし、少し寝かせてから揚げる。

メダイのフライはほどよく繊維質で柔らかい。
どこにも欠点がない。
メダイの欠点は欠点のないことだと思っている。
そこにフェンネルシードと黒コショウの風味がくると、単調さが消える。
口の中に残るフェンネルシードの香りもいい。
ついでにそこにじゃぼじゃぼかけ回した、璃の香がほどよい酸味と甘味、すがすがしい香りをプラスしてくれた。
フライというものはいろいろ様々な工夫がきく。

新潟県で買ったサッポロビールの「風味爽快ニシテ」という不思議な名前のビールをぐびぐび。

レモンみたいだけどそのまま食べてもおいしい


璃の香(りのか)はリスボンレモンと日向夏を掛け合わせた品種だという。
日向夏は熟した状態でそのまま食べるもので甘味がある。
リスボンレモンは食べたことがないので一度食べてみたい。
果汁が非常に多く、甘いのでそのまま飲んでも大丈夫だし、うまい。
もちろん酸味は食用のミカンと比べると強い。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

このコラムに関係する種

メダイのサムネイル写真
メダイBream, Ruffe, Japanese butterfish海水魚。幼魚は流れ藻、成魚は100メートル以上の水深の底近く。北海道日本海沿岸・[オホーツク海]、[山形県(2022年・・・・
詳細ページへ


Copyright©2025 Bouz-Konnyaku All Rights Reserved.

呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる