エゾボラ
代表的な呼び名マツブ
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SL 24cm・重さは1kg前後になる。色合い茶色、もしくは肌色。貝殻はエゾボラ属の中ではやや薄い。角張り、成長脈(貝殻の縦に走る筋)が強く肩で割れてヒレ状に盛りあがる。螺肋(貝殻にある筋)は太く目立つ。 角張り、成長脈(貝殻の縦に走る筋)が強く肩で割れてヒレ状に盛りあがる。螺肋(貝殻にある筋)は太く目立つ。 SL 24cm・重さは1kg前後になる。色合い茶色、もしくは肌色。貝殻はエゾボラ属の中ではやや薄い。角張り、成長脈(貝殻の縦に走る筋)が強く肩で割れてヒレ状に盛りあがる。螺肋(貝殻にある筋)は太く目立つ。[23cm SL・827g] SL 24cm・重さは1kg前後になる。色合い茶色、もしくは肌色。貝殻はエゾボラ属の中ではやや薄い。角張り、成長脈(貝殻の縦に走る筋)が強く肩で割れてヒレ状に盛りあがる。螺肋(貝殻にある筋)は太く目立つ。[23cm SL・827g] SL 24cm・重さは1kg前後になる。色合い茶色、もしくは肌色。貝殻はエゾボラ属の中ではやや薄い。角張り、成長脈(貝殻の縦に走る筋)が強く肩で割れてヒレ状に盛りあがる。螺肋(貝殻にある筋)は太く目立つ。[23cm SL・827g] SL 24cm・重さは1kg前後になる。色合い茶色、もしくは肌色。貝殻はエゾボラ属の中ではやや薄い。角張り、成長脈(貝殻の縦に走る筋)が強く肩で割れてヒレ状に盛りあがる。螺肋(貝殻にある筋)は太く目立つ。[22cm SL・900g]
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★ 知っていたら通人級 |
食べ物としての重要度 |
★★★ 一般的(流通量は普通) |
味の評価度 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱真生腹足目(吸腔目)エゾバイ科エゾボラ属
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外国名 |
Ezo-neptune, Whelk, Winckle
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学名 |
Neptunea polycostata Scarlato,1952
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漢字・学名由来 |
漢字 蝦夷法螺 Ezobora
由来・語源 岩川友太郎の命名。
蝦夷地(北海道)に多い巻き貝の意味。模式標本は沿海州。
「ぼら」は巻き貝自体を表す法螺のこと。貝殻の中が洞(ほら)、すなわち空洞であったことから。 岩川友太郎 安政1〜昭和8年 1855-1933、青森県生まれ。モースに師事して近代的な分類学を学ぶ。多くの標準和名をつけるなど貝類の世界での業績が目立つ。『生物学語彙〈ゴキブリは本来、御器かぶり(ごきかぶり)と言ったが本書のルビの振り間違いから「ごきぶり」になる〉』、『日本産蛤類目録』など。
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地方名・市場名 |
アブラ サイズ / 時期唾液腺 場所北海道 ケツブ 参考20191218木下 場所青森県下北郡佐井村矢越 ツブ Aツブ 備考単にツブと言われることが多い。 場所関東の市場で一般的に マツブ[真つぶ] 場所北海道 オキツンブ センキバイ カイ バイ 参考文献より。 |
概要
生息域
海水生。水深10m〜1220m。
北海道以北に棲息しているが道東に多いと思われる。
生態
基本情報
総て北海道産。エゾボラ(ツブ)類では比較的同定がたやすく、もっとも大きくなる。
流通量が多く、生食用(刺身用)巻き貝としては一般的なものでもある。2023年現在、生食用巻き貝として不動の人気があり、値段はエゾボラ類の中ではもっとも高く、品薄になるとキロ単価が15000円以上になる。
本来北海道限定の味わいだったが、非常に人気が高くなり1990年代には全国的に流通するようになった。
貝らしい味わい、そして強い食感が楽しめる。しかも足(可食部)は薄いクリーム色で見た目が美しい。
珍魚度 珍しい貝ではないが、一般的な小売店ではまず売られていない。品薄になるとアワビ以上の値をつけるなど、探して高値でも買う気があれば手に入る。
水産基本情報
市場での評価 関東など市場には入荷量の多いつぶ。北海道道東「つぶ」のなかではもっとも値段が高い。今や定番化している。大きいほど高いが、小さくても決して安くはない。
漁法 カゴ漁
産地(漁獲量の多い順) 北海道噴火湾
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は春から夏。
味は大小に関わらない。大きい方が歩留まりはいい。
貝殻は硬いが薄く、簡単に穴が開けられる。軟体(足)が取りだし安い。唾液腺を取り去ってから料理すること。
可食部に目立った斑文がなく薄いクリーム色。食感は強い。
唾液腺 足(刺身などで食べる部分)を割ると白く柔らかい塊が出てくる。これが唾液腺でテトラミンを含む。致死毒ではないが必ず除去して料理する。
栄養
危険性など
唾液腺にテトラミンをもつ。テトラミンはNeptunea(エゾボラ属)の巻き貝の唾液腺に含まれるもので、足を割るとクリーム色の柔らかなゼリー状の物体がある。これが唾液腺。ここにテトラミンが含まれている。テトラミンはNeptunea(エゾボラ属)以外にはスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属Buccinumのスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラなどにも含まれる。食べると後頭部の激しい痛み、目眩、酒に酔ったような状態になり、吐き気、眼底の痛みをともなう。発症する唾液腺の量は個人差がある。
食べ方・料理法・作り方
マツブ(エゾボラ)の料理・レシピ・食べ方/生食(刺身、水貝、あぶり)、ソテー(中華炒め、バター焼き)、煮る(煮貝、酒蒸し)、揚げる(天ぷら)
マツブの刺身(エゾボラの刺身) 貝殻から筋肉をぬく。唾液腺をとり、最初はなにもつけずもみ洗い。出て来たぬめりを流して、今度は塩をつけてもむ。ざっと洗い水分をよくきり、薄切りにする。盛りつけに貝殻を使ってみた。足に胡麻状の斑紋がなく、クリーム色で見た目がきれい。貝らしい風味と強い甘味、シコシコとして食感が実に心地よい。
マツブの水貝(エゾボラの水貝) 昆布だしを取る。上質の昆布(マコンブ、オニコンブなど)を軟水につけて半日以上置く。少し温めて昆布を取り出す。昆布だしに酒、塩で味つけする。しょうがの搾り汁少々を振り入れる。昆布だしは冷凍庫に入れてシャーベット状にする。下処理したエゾボラの足の部分をできる限り薄く切り、皿に盛り、シャーベッド状の昆布だしを加えてすだち、山椒の葉(実)などを飾る。
マツブのアヒージョ(エゾボラのアヒージョ) 小型の耐熱性の器の中でにんにくとオリーブオイルで炒めるもの。ここでは生の足とワタ少々を適当に切り、にんにくと唐辛子、塩、たっぷりのオリーブオイルで火を通した。ゆでたものを使ってもおいしい。また白ワインなどで風味づけしてもいいが、単純な味つけで十二分においしい。
マツブの中華炒め(エゾボラの中華炒め) 筋肉は刺身と同じように処理をする。薄切りにしておく。調味料(鶏ガラスープの素・塩・酒・水)を合わせて置く。ここでは「つぼみな」を使ったが野菜はお好みで。「つぼみな」は適当に切る。太白ごま油(煎っていない油ならなんでもいい)を熱し、「つぼみな」は火を通す必要がないので、マツブと一緒にさっと炒めて、調味料をからませる。いかに短時間に作るかが勝負だ。イカの中華炒めよりもうまいと思う。
マツブのあぶり(エゾボラのあぶり) 足の部分のぬめりをもみ出したら、表面を直火であぶる。一度冷水に取り、水分をよく拭き取り、薄く切りつける。あぶったことで甘味が増し、貝らしい風味も楽しめてとても味わい深い。
マツブのバター焼き(エゾボラのバター焼き) 足の部分をぬめりを取るためにもみ、あまりぬめりを感じなくなったら仕上げに塩を使ってもみ、水洗いをする。ぬめり取りは刺身ほどていねいにしなくてもいい。適宜に切り、ニンニク風味のバターでソテーしたもの。バターとは好相性で貝らしい風味のなかに強い甘味が感じられて、ほどよい食感が楽しめる。
マツブの酒蒸し(エゾボラの酒蒸し) 少量の水と酒でむき身を蒸し煮にしたもの。熱を通しても身は硬く締まらず、煮た分、甘味が増している。ワタの部分も味がいい。刺身用というイメージではあるが煮てもおいしい。
マツブの天ぷら(エゾボラの天ぷら) 足の部分は滑りを刺身と同じ要領でもみ出して適宜に切る。これに小麦粉をまぶして衣をつけて強火で短時間揚げる。熱を通した分甘味が増し、天ぷらとしても優秀である。
好んで食べる地域・名物料理
もともとは北海道で一般的な食用貝だったが今や全国的なものになっている。
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど