202508/14掲載

愛知県産大アサリは今や貴重だ

大アサリは焼きたてを食べてこそおいしい


初めて食べたのは愛知県師崎(愛知県知多郡南知多町師)の旅館である。
非常においしくなかった。
以後長いこと避けていた。
おいしさを知ったのは20年くらい前、ドラム缶たき火で焼いて食べたときだ。
大アサリ(ウチムラサキ)焼きたてをあつつ、といいながら食べないとダメなのだ。
もしくは、せめて温かい内、冷める前に口に放り込む。
これほど焼きたてと、焼いて冷めたものとの味の落差のある食材はない気がしている。

焼きすぎると硬くなるが、温かい内ならば、これがいいのである。
無闇に噛むしかないのだけど、じわじわとおいしいがにじみ出てくる。
個人的には酒と醤油少々と、貝からでてきたおいしさを、軟体にまぶしつけて食べる。
終いに貝殻の内側をしゃぶるのが好きだ。

大型で不格好な二枚貝だけどおいしい


群馬県、高崎市総合卸売市場、『大利根水産』に大アサリ(ウチムラサキ)があって思わず買ってしまった。
最近、なかなか手に入らない貝となっているので、買えるときに、買えだ。
主に愛知県、三重県で水揚げされているが、愛知県では激減しているという人がいる。
15年前には横須賀でお土産にもらっているが、たぶん今、東京湾での水揚げはほぼないと見ている。
北海道南部から九州までの浅い砂地に棲息している。
殻長10cmを超える大型の二枚貝で、内紫の名の通りに貝殻の内側が濃い紫色である。

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ウチムラサキのサムネイル写真
ウチムラサキPurplish washington-clam海水生。潮間帯から水深20mくらいの砂礫地。北海道南部から九州。朝鮮半島、中国大陸。・・・・
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